予想以上に低い路面温度に
タイヤがマッチしないマシン続出
30日13時。定刻通りにフォーメーションラップが始まった。気温、路面温度ともに低いこともあり、フォーメーションラップは2周に増やされていたが、気温8度、路面温度13度と、想定を超える低さのため追加で1周。3周後に戦いの火蓋が切って落とされた。
ホールショットを獲ったのは61号車「SUBARU BRZ R&D SPORT」の山内英輝。後方では早速、65号車「LEON PYRAMID AMG」と56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」によるバトルが勃発。ストレートで56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」がまずは頭をとった。
トップ争いに目を向けると、7周目から61号車「SUBARU BRZ R&D SPORT」に52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」が急接近。何度か1コーナーで52号車が仕掛けるが、61号車も粘る。そして10周目、52号車が再びインをつき、トップ奪還に成功する。
トップ争いの熱が伝搬したのか、17周目から11号車「GAINER TANAX GT-R」と56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」による4位争いが再び激化。ここに65号車「LEON PYRAMID AMG」が加わり三つ巴のチャンピオンをかけた戦いが始まった。そして1コーナー出口で56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」が11号車「GAINER TANAX GT-R」をパスして4位浮上。65号車「LEON PYRAMID AMG」も11号車をパスする。
ピットが慌ただしくなりはじめたのは、レース総周回の1/3から。最初に動いたのは65号車「LEON PYRAMID AMG」、タイヤ無交換作戦を選択。続いてピットに入ったのは56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」。24周目にフルサービスを受けてピットアウトし、65号車に先行を許してしまう。
トップ争いで先にピットに入ったのは52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」。優勝した開幕戦同様、タイヤ無交換作戦を選択した。翌周、2番手の61号車「SUBARU BRZ R&D SPORT」がピットに入り、フルサービスを受けてコースへ復帰。56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」の後ろにつけたが、冷えたタイヤゆえにラップが上がらず11号車「GAINER TANAX GT-R」に順位を明け渡してしまう。
56号車次第となったレース後半
KONDO RACINGが悲願の戴冠!
全車ピットサービスを終えた38周目で、トップは52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」。以下65号車「LEON PYRAMID AMG」、6号車「ADVICS muta MC86」、56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」の順。このままチェッカーを受けると65号車の逆転チャンピオン。だが3位に上がれば56号車は玉座を射止められる。注目は56号車の動向に集まった。前を行く3位の6号車とのギャップは、この時点で12秒前後。
50周目、56号車がついに6号車に接近。そして51周目の最終コーナーで6号車を捉えると、そのままストレートでオーバーテイクに成功。その勢いは前を行く65号車にもおよび、54周目にキャッチ。1コーナーで逆転に成功。2位へと浮上した。
レースは61周目に終了。優勝は52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」でシーズン2勝目。2位は56号車「リアライズ日産自動車大学校GT-R」が入り、チーム発足後初となるシリーズチャンピオンを獲得。3位に6号車「ADVICS muta MC86」が入った。
混乱のシーズンもこうして終了。2021年はどのようなシーズンとなるのだろうか。今から楽しみに待ちたい。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう