週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

IDCフロンティアが運用と管理を担当

ソフトバンク、東京都府中市に大規模データセンターを開設

2020年12月01日 19時00分更新

「東京府中データセンター」外観

 ソフトバンクと、ソフトバンクの子会社でクラウド・データセンター専業会社のIDCフロンティアは12月1日、「東京府中データセンター」を東京都府中市に開設し、同日から運用を開始した。本データセンターは、両社が保有するデータセンターで最大の規模。

サーバールーム(コロケーション)

サーバールーム(データホール)

 東京府中データセンターは、クラウドサービスの需要拡大や、AI・IoT時代の多様な需要に対応するため、大規模な受電容量と広大なスペースを提供する「ハイパースケールデータセンター」として開設された。

 本施設は最大50MWの受電容量を備え、ソフトバンクが保有している都内最大のデータセンターのおよそ2倍となる、延べ床面積4.5万平方メートル超の大規模データセンター。サーバー棟とオフィス棟で構成され、サーバー棟にはおよそ4000ラックの設備を収容し、室単位のデータホールサービスや、高密度かつ1ラック当たり最大20キロボルトアンペア(kVA)の電力高負荷に対応するコロケーションサービス、各種マネジメントサービスを提供。また、本データセンターのオフィス棟の一部を、顧客専用のオフィスやラボ環境などに利用できる多目的スペースとして提供する。

 さらに、ニューノーマル時代に即したセキュリティーとして顔認証システムを導入し、非対面かつ非接触型でスピーディーな入館が可能。サーバールームの入退室は、顔認証に加えて他の生体認証(静脈認証など)を組み合わせることで、物理キーを使用せずにラックを解錠でき、より高度なセキュリティーを実現したとする。

エントランスロビー

オフィススペース

 ソフトバンクは、本データセンターを国内外の他の通信事業者の回線サービスなどにも対応したキャリアフリーのスペースとして提供。また、本データセンターと都内にある自社のネットワークセンターなどを低遅延かつ高品質の伝送路システムで接続する。

 IDCフロンティアはデータセンター運用の知見を生かし、本データセンターを含む両社のデータセンター15拠点の運用と管理を担当する。また、他のIDCフロンティアの拠点およびクラウドサービスとも接続し、データホールサービスやコロケーションサービスなどのビジネスニーズに合わせたIT基盤を提供する。

無停電電源装置(UPS)

免震装置

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります