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アプガ(仮)現体制終了シリーズインタビュー

アプガ(仮)を卒業する4人へロングインタビュー【古川小夏編】

2020年11月30日 17時00分更新

 現体制の終了と新体制への移行に伴い、現メンバー4人の卒業を発表したアップアップガールズ(※以下アプガ)(仮)。卒業する古川小夏、森咲樹、佐保明梨、新井愛瞳の4人に、卒業の経緯とその想いを語ってもらうシリーズインタビュー企画をお届けする。そのトップバッターはグループ最年長でムードメーカーの古川小夏だ。インタビューにも関わらず、いつも通りの大きな声で元気よく応じてくれた古川は、いつも通りマイペースでインタビューに応えてくれた。アスキー初登場時など、これまでの出演シーンとともに紹介する。

―卒業の経緯と心情の変化を教えてください。

 私自身はアプガ(仮)として活動を始めた時には既に18歳だったことから、常に卒業のことは意識していた、と言ってもいいかもしれません。私は「アイドル=ハロプロ(ハロー!プロジェクト)」という概念が頭にあって、ハロプロでアイドルになれなかったので、アプガ(仮)での活動はいつ終わってもいいと思っていました。それが思っていたよりすごく長くなって。すごく充実したハッピーな時間でしたけど、卒業すること自体は「やっと辞めるんだな」という気持ちがあることは事実です。

 今回の卒業についてお話すると、具体的には昨年(2019年)の春頃から、アプガ(仮)が、そしてメンバーそれぞれが、未来について話す機会を社長からいただきました。それは1回だけではなくて定期的に、時にはメンバーだけで話し合うことがあって、それが1年ほどの期間を経て今回の結論になりました。

アスキー初登場時の古川

―アプガ(仮)としての9年7ヵ月はどうでしたか?

 今年はコロナ禍の影響で自分を見つめ直す人が多いと思いますが、アプガ(仮)でいる間は、自分を見つめ直す時間がほぼ無かったんです。でもそれが逆に良かったと思っています。自分を見直す時間があったらここまでは続けてこれなかったかもしれません。それだけ色々な活動ができて忙しくさせてもらっていたということなので(笑)。

 9年7ヵ月ということで、「もう少しで10周年なのに」という声を聞くこともあります。でも個人的にはあまりそこにこだわりは持っていません。今も「気付いたらこんなに長く活動してきたんだな」というくらいなので(笑)。メンバー全員で今回のことを決めて、時期もこのタイミングがベストだと思って発表しました。なのでもしかしたら「あと半年頑張ってくれれば…」ということを思ってくださる方も多いとは思いますが、前に進むための卒業なので、それを「10周年」に縛られて卒業を伸ばすのも時間の消費になってしまうと思うので、現体制の終了はこのタイミングで良かったのではないかと思います。

1対1の取材だったが、ステージと変わらず元気に答えてくれた

―アプガ(仮)のステージ力は圧倒的です。それが無くなることについて残念に思う声も多いです。

 LIVEでのパフォーマンスについては絶対の自信を持っていますし、そう言っていただけるのは嬉しいです。ただ、逆にある意味では満足した部分はあるのかもしれません。この5人で進むところまでは進めた、という部分で背中を押された感覚はあります。

 これまでは5人は同じ方向を見て前に進んできましたが、私自身はその満足感によって少しだけ方向性がずれたような感覚がしたんです。「こうありたいと思うアプガ」と「好きなアプガ」が合わなくなってきたような感覚が。それはよく言う「方向性の違い」ということでは無くて、今アプガが進むべき方向と私個人が進むべき未来が、ほんの少しズレたんです。どちらも前には進んでいます。でも方向がズレたら同じグループにはいられないですよね。なので私は卒業することを決めました。

 今だから言えますが、私、元々はスローペースな人間なんです。でもアプガ(仮)ってすごいハイスピードじゃないですか(笑)。だからこれからは自分のペースに戻して歩んで行こうかなと。古川小夏は何も変わりません。本の次のページをめくるように、新しい道を歩いて行こうと思います。

日比谷野音ではじける古川

―5人体制になった3年前に最年長になりました。グループをけん引していくという気持ちはありましたか?

 結果的に最年長にはなりましたが、5人はハロプロエッグの同期だし、5人が全員同じ方向を見て再始動したので、誰かが引っ張る必要は無かったですね。結成当時は負け犬の集まりで正直みんなやさぐれていた部分はあったと思うんです(笑)。でもアプガ(仮)として少しずつ前に進んでいく中で、自信を付けていくこともできて、5人になった時はむしろすごくチーム感があって活動していて楽しかったですね。

―その3年前は送りだす立場でしたが、今回は自身が卒業する立場です。心境の変化はありますか?

 まず、残る関根梓に対して良い形で卒業したいという気持ちがあります。「襷を渡す」では無いですが、関根と新メンバーにとってベストな形で。そしてアプガ(仮)にとっても、私にとっても。あとは送り出す側の気持ちを知っているので、とにかく楽しく終わりたいですね。涙だらけの悲しい卒業にはしたくないので、楽しくハッピーに、そして格好よく卒業したいです。最後の姿は「こなっちゃん格好良かったよね!」って皆が笑顔で送り出してくれる卒業にしたいです。でも悲しんでくれないのも寂しいので、私がいなくなってからたっぷり悲しんでもらえたらと(笑)。

YOSAKOIソーラン祭りでファンと踊る古川

―新体制のアプガ(仮)はどういうグループになって欲しいですか?

 やっぱりアプガ(仮)はLIVEだと思うので、アスリートLIVEアイドルグループとして続けていってくれたら嬉しいと思います。アプガ(仮)ってガツガツしてて激しくて強いグループってイメージがあると思います。でも、実は今の5人は平和主義者だし真面目だしスロースターターで、イメージとは違うんです(笑)。なので逆にガツガツしてて激しくて強い、イメージ通りのグループになってくれたらな、と思います。

―残る関根梓への想いを聞かせてください。

 関根に対しては率直に「格好いいな」と思います。それぞれがやりたいことを叶えるための現体制の終了なので、皆格好いいんですが、これからもアプガ(仮)として前に進むことを選択してくれたことには率直に格好いいと思いました。アプガ(仮)を続けてくれることを感謝しています。

―アプガ(仮)として、アイドルとして最後に歌いたい曲はありますか?

 いや~難しいですね(笑)。良い曲が多すぎて。なのでどの曲というよりは、明るく笑顔になれる曲で終わりたいですね。卒業して会えなくなったとしても、最後に5人で歌った曲を思い返したときにアプガ(仮)らしくにぎやかなステージを思い出せるような姿で終われればいいですよね。

―ファンに向けてメッセージをお願いします。

 私たちが卒業することで、悲しい、寂しいという想いを抱いてくれるファンの皆さんがいてくれることはわかっています。でも、今はお互いに楽しく最後の時を過ごして、メンバーとファンの皆さんがお互いに笑顔になって終わることができたらな、と思います。結成からとにかく全力で走ってきて、3年前には体制も変わり、ファンの皆さんが応援し続けてくれたからこそ今の私達があります。返しきれる恩では無いと思いますが、感謝の想いを伝えながら最後まで活動していきたいと思います。

 日比谷野音はすごく緊張して、私自身楽しみ切れなかったのが反省点だったんです。なので、12月17日のZepp Tokyoは何が起こっても楽しく演り切りたいなと思います。私達が楽しめばファンの皆さんも楽しくなると思うし、それがアプガ(仮)らしさでもあると思うので、皆で最後のアプガ(仮)LIVEを楽しみましょう!

★information

 ☆古川小夏関連アカウント

 Twitter(@konatsufurukawa
 Instagram(konatsu_furukawa_pink

 ☆アップアップガールズ関連サイト

 アップアップガールズ(仮)公式サイト
 http://www.upupgirlskakkokari.com/

 アップアップガールズ公式Twitter
 https://twitter.com/uugirlsofficial

 アップアップガールズ公式Instagram
 https://www.instagram.com/upupgirlsofficial/

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