リニアの力で歯を磨く次世代の電動歯ブラシに新モデル
9月にレビューを掲載した「オーラルB iO9 ブラック オニキス」が売れているらしい。
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンのオーラルケアブランドOralB-By Braunの発表によれば、10月の発売からひと月での販売台数は2000台。2ヵ月分の出荷台数を1日で出荷するなど、同社が想定していた以上の売れ行きとなっており、オーラルB ジーニアスXシリーズの10倍もの売上になるそうだ。
Amazonの欲しいものランキング1位にもなったそう。家で過ごす時間が長くなったこともあって、デンタルケアに気を遣う人が増えているのかもしれない。
11月6日に、そんなオーラルB iOシリーズの新モデルとなる「オーラルB iO8 ホワイト アラバスター(以下、オーラルB iO8)」が発売されたので、早速使ってみた。
オーラルB iO8は、オーラルB iO9から一部の機能を除くことで、よりシンプルな使用感と、買いやすい価格を実現したモデルだ。
機械式のギアでなく、磁石が引き合い、反発する力を利用してブラシを駆動させる「リニアマグネティックシステム」を採用し、ブラシ1本1本を振動させるという「遠心マイクロモーションテクノロジー」に対応している点は、オーラルB iO9と変わらない。
オーラルB iO9のレビュー時にも書いたが、リニアマグネティックシステムは本当に優秀で、機械式のギアを使っている電動歯ブラシに比べると音も静かだし、磨いたあとは、まるで歯科クリーニングに行ったかのような、歯にまったく汚れがついていない状態になる。電動歯ブラシに慣れている人ほど、その使用感には驚くはずだし、手磨きと比べると異次元の歯磨き能力と言ってもいい。
オーラルB iO8とオーラルB iO9で異なる点はいくつかある。ひとつは舌磨き用の「舌クリーニング」モードを省いている点だ。ただ、これは舌磨きに適した強さでブラシが回転するモードというだけなので、「やわらかクリーン」などほかのモードでも代用できそうな気がする。
もうひとつは、「人工知能ブラッシング認知機能」の性能に差がある。
オーラルB iO9の方は「3Dトラッキングシステム」に対応しているため、磨いている部分をリアルタイムに検知し、外側、内側、かみ合わせ面などを16エリアに分割して、立体的に磨き残しを教えてくれる。オーラルB iO8の場合は、内側や外側を立体的にとらえることはできず、磨いている部分を6エリアに分けて検知するのみとなる。
下前歯、上奥歯など、ブロック分けされた部位ごとに磨き具合をスマホで確認していく点は、オーラルB iO9と変わらないが、オーラルB iO9の方が、より詳細に磨き具合を検知できることになる。
なお、バッテリー容量、充電器の仕様はオーラルB iO9と共通で、載せるだけでマグネットで固定され、載せるだけで、3時間で急速充電される。1日2回、各2分間の使用なら、およそ12日間使用できる。
ハードウェア面では、オーラルB iO9のトラベルケースは、歯ブラシ本体を収納したまま充電ができた。オーラルB iO8のトラベルケースには充電端子はないため、収納したままの充電は不可だが、トラベルケースの造り自体は近く、非常に頑丈にできている。本体の保護性能は同等だ。
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