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女子高生が知ってるInstagramの裏ワザ

10代女子はハッシュタグの代わりに位置情報でつながり遊ぶ~JKインスタ事情

2020年11月17日 09時00分更新

ハッシュタグの代わりに位置情報を!?

 Instagramで不思議な位置情報を見たことはないだろうか。10代女子によるInstagramにおける最新の位置情報の使い方について見ていきたい。

 10代女子のInstagramを見ていると、奇妙な位置情報が付いていることがある。たとえば、「誕生日おめでとうございます」「どっかそのへん」「おかしなふたり」「かわいい自分には旅をさせろ」「自由奔放」「とりあえずここで。いつものとこで」「あした天気になあれ」などだ。

 付けられている位置情報はじつに様々。ある女子高生の投稿を見ると、北海道、名古屋、静岡、埼玉、宮城など様々な場所の位置情報が付いている。しかも、すべて変わった地名ばかりだ。

 「とりあえずここで。いつものとこで」は埼玉県の居酒屋だ。しかし投稿写真を見ると、女子高生たちの自撮りが並ぶ。これは未成年が飲酒をしているというわけではなく、面白い名前なので、この名前を表示したかったということだろう。「自由奔放」は北海道の居酒屋であり、「おかしなふたり」は宮城県の食堂だ。

 さらに見ていくと、そもそも地名や店名などでさえないものもある。「誕生日おめでとうございます」は長野県となっているが、そのような地名や店があるわけではない。「どっかそのへん」も埼玉県となっているが、やはり該当店は存在しない。「かわいい自分には旅をさせろ」は嵐山光三郎さんの著作名だし、「あした天気になあれ」「JK」は位置情報のはずだがそもそも位置と紐付いていない。

 種明かしをすると、これは女子たちが実際にその場所に行っているのではなく、ハッシュタグのような使い方をしているのだ。

10代女子にとってはハッシュタグに代わる「共有空間」なのだろう

写真にコメントが付けられるし、利用者も限定されている

 Instagramに写真を投稿した場合、位置情報は写真の上に文字で表示される。

 「(位置情報は)投稿した時に写真の上に表示されて、写真のタイトルみたいでかわいいから」と、ある女子高生は言う。「ハッシュタグは誰でも使ってるけど、これやってるのは同年代の子たちばかりだし楽しい」。

 ハッシュタグは利用者が多くなり過ぎて、ハッシュタグ検索した結果には雑多なものが表示されてしまうようになった。そこで10代女子たちは、コメントのように利用できる上、利用者が限られている位置情報を付けて遊んでいるというわけだ。

 なおZ総研によると、「JK」という名前の位置情報もあるが、女子高生以外の投稿も多く表示されてしまうため、差別化する意図があるのではとのことだ。

 執筆現在、Instagramの新しい位置情報はFacebookで作成できる。Instagramですでにある位置情報を付けたいときは、新規投稿画面から「場所を追加」で検索して選べば、その場所にいなくても位置情報を付けることが可能だ。10代は、既存の機能に新しい使い方を見つけて自由に使いこなしているのだ。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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