エム・コーポレーションは11月4日、「寒冷地対応エムテクションモニター」を発表した。
本製品は、北海道や東北地方北部、山中、港湾施設などの寒冷地の屋外で使用できる液晶モニターを作れないかという要望を受け開発。ユーザーの要望に合わせて1台から設計・製造・販売を行なう。
対応サイズは10.4~65型。タッチパネルは抵抗膜式(10.4~21.5型)、マルチタッチ式(10.4~65型)、非搭載が選べる。動作温度はマイナス20~50度。耐環境性能は、IP65レベル以上結露抑制対策、完全密閉型、完全ファンレス仕様、コネクターもIP65レベル以上としている。追加オプションとして、輝度自動調整、高輝度パネル、4K対応などが選択可能。
モニターには液晶パネル、コントロールボード、電源など様々なデバイスが使われているが、そのデバイスのほとんどが0度以上または10度以上の使用を前提としている。0度以下になると、コンデンサーなど液体を使っている電子部品が凍結したり、冷えすぎることで半導体が誤作動を起こすことがある。そういった理由から、産業用では使用環境を選ばないモニターが求められているという。
エムテクションモニターは、電子部品を温める「Pre-Heatシステム」を搭載し、周囲の温度が0度以下になると自動で電子デバイスにとっての適温まで温める。そして、温まったら自動でシステムは停止する。Pre-Heatシステムにより、マイナス20度の環境下でも使用可能としている。
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