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VOD配信・管理に必要な機能とCDNプラットフォームをクラウドサービスで一括提供

IIJ、動画配信サービス「IIJ Media Sphereサービス」を11月10日から提供開始

2020年11月04日 19時00分更新

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月4日、VOD(Video On Demand)配信に必要なシステムや機能をクラウドサービスとして提供する「IIJ Media Sphere(メディアスフィア)サービス」を発表した。11月10日から提供を開始する。

 VODに必要な機能をオールインワンで提供するため、ユーザーは配信システムやサーバー機器などの設備を用意する必要なく、サービスを契約するだけでVOD配信を始められる。また、配信コンテンツ数や視聴ボリュームが大きく変動した場合でも、サービス側でその変化に対応できるため、ユーザー側でシステムを追加契約する必要もないとのこと。

サービス提供イメージ

 動画配信プラットフォームとあわせて、CDN(Content Delivery Network)の機能も提供する。ユーザーは、動画ファイルをIIJの配信システムへアップロードするだけで、システム側での配信フォーマットへのデータ変換(トランスコード)から、動画プレイヤーのHTMLタグ生成、エンドユーザへの配信までを一括で実行できる。複数ビットレートでの配信にも対応し、視聴者はパソコンやスマホなどさまざまなデバイスのブラウザーから動画を視聴できる。

 そのほか、アカウント管理や権限設定の管理、視聴ログ解析などの機能を備える運用管理画面も用意する。管理画面から登録した情報は、API経由で会員管理データベース、決済代行システムなどの外部システムとも連携可能。

 プランは、小規模配信用のベーシック、中・大規模配信用のプレミアムの2つを用意する。トランスコード時間/動画ストレージ容量/配信データ量はそれぞれ、ベーシックが100時間/2TB/1TB、プレミアムが200時間/5TB/10TB。

 プラン料金は、ベーシックが初期費用8万8000円、月額基本費用が11万円。プレミアムが初期費用16万5000円、月額基本費用が33万円。VOD配信をしたい期間だけの短期契約(最短1ヵ月)も可能なため手軽に導入できるとする。

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