奈良市は10月27日、テクノロジーを駆使した行政(GovTech)の取り組みとして、LINEを活用した国民健康保険手続きサービスを開始すると発表した。11月2日からサービスを開始する。国民健康保険の手続き自体がLINEで可能になるのは全国初とのこと。
今回導入するシステムでは、国民健康保険の加入・脱退、限度額適用認定証の交付手続きをする際に、LINEアプリの奈良市公式アカウントから質問に回答することで申請手続きを完了できる。必要な添付書類もトーク内で画像送付できるほか、LINE申請に対する交付物を自宅で郵送受け取りできる。
利用方法は、奈良市の奈良市公式アカウントを友だち登録して、トーク画面に表示されている「トークで申請」ボタンをプッシュすること。
本システムは「持ち運べる市役所」をコンセプトとし、奈良市の申請はもちろん、さまざまな手続きをオンライン化する際に必要な機能も備えるとのこと。奈良市は、本システムの利用率が、国保手続きに関する窓口対応件数全体の20%になることを目指し、各拠点の窓口混雑緩和・業務効率向上につなげるとしている。
今後、国民健康保険についてはすべての手続きができるよう検討し、オンライン化事業の推進を図るとのこと。また、個人情報については、サーバーおよび通信網に外部からアクセスできないようになっているため、安全が確保されているという。申請のなりすまし対策については、身分証などの証明書の添付と本人の立体的な写真をその場で撮影してもらうなど、生体認証の技術を取り入れて防止を図る予定だという。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります