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「リモートワークに関する実態調査」の調査結果を発表

8割強のITフリーランスがリモートワークに満足、ギークスが調査

2020年10月29日 16時20分更新

ギークス「リモートワークに関する実態調査」

 ギークスは10月28日、企業案件に参画するITフリーランスを対象に実施した「リモートワークに関する実態調査」の調査結果を発表した。

 本調査は、9月10日~9月27日の期間にインターネットで実施。調査対象は、ギークスジョブに登録するITフリーランス。調査人数は、リモートワーク実施率は857票、その他設問は196票。

調査結果サマリー

調査結果①:ITフリーランスのリモートワーク実施率は、82.6%。
調査結果②:リモートワークに満足しているITフリーランスは、86.6%。
調査結果③:今後もリモートワークを希望するITフリーランスは、75.8%。
調査結果④:リモート環境下で成果を出すために工夫したのは、「設備投資」と「コミュニケーション」。

■まとめ・考察

 コロナ禍でリモートワークを導入する企業が増えているが、職種や環境によっては円滑に業務が進められないことも見受けられ、一般的なリモートワーク実施率は23.2%にとどまった。しかし、ITフリーランスを対象にすると、リモートワーク実施率は82.6%となり、ITフリーランス・企業ともに、リモートワークに満足している割合も非常に高くなった。

 これは、ITフリーランスが「成果を出すこと」に注力して仕事をしているためだとしている。リモートワークをするうえで困りごととして挙がりやすい、自宅の作業環境の整備やコミュニケーションの取り方などにおいても、ITフリーランスは自ら進んで様々な工夫をしている。ITフリーランスは、結果を期待できるうえに、モチベーション管理が不要で、企業にとって重宝される存在となっているという。

調査結果詳細

■調査結果①:ITフリーランスのリモートワーク実施率は、82.6%。(N=857)

 ITフリーランスのリモートワークの実施率は、82.6%だった。「フルリモートワーク」が60.9%、リモートワークと顧客先への常駐を併用した「ハイブリッド型ワーク」が21.7%となっている。一般的なリモートワークの実施率は、9月時点で23.2%となる中、ITフリーランスに関しては約60pt高い実施率となっている。

■調査結果②:リモートワークに満足しているITフリーランスは、86.6%。(N=196)

 リモートワークに満足しているITフリーランスは、86.6%。満足している理由としては、「移動時間のストレス軽減」が最も多く挙げられ、次いで「プライベート時間の確保」、「高パフォーマンスの発揮」が挙げられた。移動時間のストレスが軽減し高いパフォーマンスが発揮できていることにより、「企業側が見積もっていた時間よりも作業が早く進んだ」という声が聞かれたという。

■調査結果③:今後もリモートワークを希望するITフリーランスは、75.8%。(N=196)

 今後もリモートワークを希望するITフリーランスは、75.8%となった。IT人材を獲得したい企業では、常駐ではなくリモートワークでの参画を選択肢に入れることで、ITフリーランスのニーズと一致して獲得しやすくなることが考えられるという。

■調査結果④:リモート環境下で成果を出すために工夫したのは、「設備投資」と「コミュニケーション」

 ITフリーランスがリモートワークを円滑に行ない、成果を出すために、「設備投資」と「コミュニケーション」に工夫したとの声が多数寄せられたという。自らの高い能力を武器に活躍するITフリーランスには、「リモート環境下でも確実に成果を出すためには何をすべきか」を考えて作業に臨む姿勢が備わっていると同社は考察している。

 設備投資に関する工夫としては、「クラウドを活用し、マシンスペックに左右されないような開発環境を整備」「貸し出し端末の接続上限までのモニタ拡張などの設備投資」「Wi-Fiルーターの買い替えによる回線速度の向上」などを挙げている。

 コミュニケーションに関する工夫は、「作業に着手する前に、案件(仕様)などの詳細をお互いに十分に確認」「テキストチャットツール・ボイスチャットツール・ビデオチャットツールを、目的や用途に応じて使い分けることで、会話の質や効率の低下を防止」「顔が見えない状況でも相手に安心感をもってもらえるよう、現状と先の見通しを伝達」「こまめな状況報告と認識合わせを欠かさない」などを挙げている。

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