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軽いPCゲームに好適!7万円台からの「Ryzen PRO 4000G」搭載BTO PCまとめ

2020年10月29日 11時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

DDR4-3200のメモリーに対応して高い性能を発揮できるAPU

 2020年7月30日に発売された、AMDの最新APU「Ryzen PRO 4000G」シリーズは、国内では自作ユーザー向けにトレー販売が行なわれているものの、基本はOEM向け提供された製品だ。

「Ryzen PRO 4000G」シリーズは、一部ショップにてトレー販売も行なわれたが、基本的にはOEM向けとしてBTO PC用に提供されている

 アーキテクチャーはZen 2で、GPUは「Radeon Graphics」となっていてベースはRyzen 3000Gシリーズで搭載されていたVega(GCN)ベースとマイナーアップデート。しかしながら、高クロックの3200MHzのメモリーに対応しているため、メモリーの組み合わせによっては、より高い性能を出せる幅が広がった。

 そんなRyzen PRO 4000Gシリーズだが、数多くのPCメーカーに採用されている。CPUのラインアップは、以下の3種類。Ryzen PRO 4000Gシリーズがどういった製品なのかについては、ライターの加藤勝明氏の速報記事などですでにお伝えしているが、前世代のRyzen 3000Gシリーズよりもコア数が向上した8コア/16スレッドモデルまであり、より高いマルチスレッド性能を有する。そのため、ネットサーフィンやビジネス用途だけでなく、動画&写真の編集、軽めのゲームプレイが、ビデオカードなしのコスパの良い環境で、快適に行なえるようになっている。

「Ryzen 7 PRO 4750G」

「Ryzen 5 PRO 4650G」(左)、「Ryzen 3 PRO 4350G」(右)
製品名 AMD「Ryzen 7 PRO 4750G」 「Ryzen 5 PRO 4650G」 「Ryzen 3 PRO 4350G」
アーキテクチャー Zen 2
製造プロセス 7nm
コア/スレッド 8コア/16スレッド 6コア/12スレッド 4コア/8スレッド
動作クロック 3.6GHz 3.7GHz 3.8GHz
最大ブーストクロック 4.4GHz 4.2GHz 4GHz
L2キャッシュ 4MB 3MB 2MB
L3キャッシュ 8MB 4MB
対応メモリー DDR4-3200
GPU Radeon Graphics 8 Radeon Graphics 7 Radeon Graphics 6
GPU動作クロック 2100MHz 1900MHz 1700MHz
GPU SP数 512基 448基 384基
TDP 65W

 グローバルでは、PROなしの「Ryzen 7 4700G」(8コア/16スレッド)や「Ryzen 5 4600G」なども提供されているが、国内ではPRO付きの3種類のみが流通している。PRO付きのモデルは、RAMに保存されているログイン資格情報や暗号化キーなどを暗号化したり、ドライブに保存されている顧客情報などの重要なデータなどを暗号化する機能も備えているのが特徴。

 PCへの物理アクセスによるシステムリセットや、内部データの読み取りなどを防ぐことができ、ビジネス用途で使う人にも最適なAPUになっている。

 今回は、興味はあるけれどPCの自作は面倒だ、自作には自信がないので完成品が欲しい、といった人向けに「Ryzen PRO 4000G」シリーズを搭載したBTO PCを紹介していきたい。まずは「Ryzen PRO 4000G」シリーズの最上位である「Ryzen 7 PRO 4750G」を搭載したPCをTSUKUMOにお借りしたので、どれぐらいの性能があるのか基本ベンチや実ゲームで確認していきたい。

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