DDR4-3200のメモリーに対応して高い性能を発揮できるAPU
2020年7月30日に発売された、AMDの最新APU「Ryzen PRO 4000G」シリーズは、国内では自作ユーザー向けにトレー販売が行なわれているものの、基本はOEM向け提供された製品だ。
アーキテクチャーはZen 2で、GPUは「Radeon Graphics」となっていてベースはRyzen 3000Gシリーズで搭載されていたVega(GCN)ベースとマイナーアップデート。しかしながら、高クロックの3200MHzのメモリーに対応しているため、メモリーの組み合わせによっては、より高い性能を出せる幅が広がった。
そんなRyzen PRO 4000Gシリーズだが、数多くのPCメーカーに採用されている。CPUのラインアップは、以下の3種類。Ryzen PRO 4000Gシリーズがどういった製品なのかについては、ライターの加藤勝明氏の速報記事などですでにお伝えしているが、前世代のRyzen 3000Gシリーズよりもコア数が向上した8コア/16スレッドモデルまであり、より高いマルチスレッド性能を有する。そのため、ネットサーフィンやビジネス用途だけでなく、動画&写真の編集、軽めのゲームプレイが、ビデオカードなしのコスパの良い環境で、快適に行なえるようになっている。
製品名 | AMD「Ryzen 7 PRO 4750G」 | 「Ryzen 5 PRO 4650G」 | 「Ryzen 3 PRO 4350G」 |
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アーキテクチャー | Zen 2 | ||
製造プロセス | 7nm | ||
コア/スレッド | 8コア/16スレッド | 6コア/12スレッド | 4コア/8スレッド |
動作クロック | 3.6GHz | 3.7GHz | 3.8GHz |
最大ブーストクロック | 4.4GHz | 4.2GHz | 4GHz |
L2キャッシュ | 4MB | 3MB | 2MB |
L3キャッシュ | 8MB | 4MB | |
対応メモリー | DDR4-3200 | ||
GPU | Radeon Graphics 8 | Radeon Graphics 7 | Radeon Graphics 6 |
GPU動作クロック | 2100MHz | 1900MHz | 1700MHz |
GPU SP数 | 512基 | 448基 | 384基 |
TDP | 65W |
グローバルでは、PROなしの「Ryzen 7 4700G」(8コア/16スレッド)や「Ryzen 5 4600G」なども提供されているが、国内ではPRO付きの3種類のみが流通している。PRO付きのモデルは、RAMに保存されているログイン資格情報や暗号化キーなどを暗号化したり、ドライブに保存されている顧客情報などの重要なデータなどを暗号化する機能も備えているのが特徴。
PCへの物理アクセスによるシステムリセットや、内部データの読み取りなどを防ぐことができ、ビジネス用途で使う人にも最適なAPUになっている。
今回は、興味はあるけれどPCの自作は面倒だ、自作には自信がないので完成品が欲しい、といった人向けに「Ryzen PRO 4000G」シリーズを搭載したBTO PCを紹介していきたい。まずは「Ryzen PRO 4000G」シリーズの最上位である「Ryzen 7 PRO 4750G」を搭載したPCをTSUKUMOにお借りしたので、どれぐらいの性能があるのか基本ベンチや実ゲームで確認していきたい。
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