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Apple純正SDカードリーダーとAmazonの999円SDカードリーダーの差も計測

MacBook AirとWindows PCで差はあるの?Samsung製SDカードPRO Plus&EVO Plusを検証

2020年10月14日 17時00分更新

Windows環境ではCrystalDiskMark 7で計測

 PRO Plusの公称速度はリードが全モデル最大100MB/s、ライトは64~256GBモデルが最大90MB/s、32GBモデルが最大60MB/sとなり、いずれもUHS-I Class 3(U3)対応で4K動画撮影に耐えるスペックとなっている。一方で、EVO Plusは全モデルともリード速度で最大100MB/sを謳うものの、ライト速度は256GBが最大80MB/s、128GBモデルが最大60MB/s、64GB・32GBモデルが最大20MB/sとなる。上位2モデルはUHS-I Class 3(U3)対応だが、下位2モデルはUHS-I Class(U1)となる。

PRO PlusとEVO Plusの公称速度。レビュアーズガイドから抜粋

 というわけで、両者とも容量によってその性能は変わるはず。そこで、まずはWindowsの自作PC環境で定番のストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark 7」で検証してみた。PRO PlusをApple純正SDカードリーダー(UHS-IIに対応)で試した結果から紹介しよう。

PRO Plusの結果【Windows編】

 意外なことに、PRO Plusでは各容量でほぼ同等の速度が観測できた。32GBモデルの公称ライト速度は最大60MB/sと1ランク遅いため、ほかの容量と比べてだいぶ遅くなると思ったのだが、遜色ない結果となった。ひょっとすると、Apple純正SDカードリーダーの特性かもしれない。というわけで、続いてAmazonで999円のお安めSDカードリーダーで試してみた。

 こちらも驚いたことに、Apple純正SDカードリーダーと比べて全体的に速い結果が得られた。上位3モデルに関しては公称値にほど近いスピードで、32GBモデルに関してはApple純正SDカードリーダーと同じ傾向で、ほかの容量と同程度の速度を観測できた。ゆえに、こちらでも32GBモデルは公称値を超える結果を叩き出したと言える。

 もちろん、本来CrystalDiskMark 7はSSDなどの内蔵ストレージ向けのベンチマークソフトのため、一概にこの結果をもってPRO Plusの実力だと言い切るつもりはない。しかし、スペック的に劣ると思われた32GBモデルでも、用途によってはほかの容量と同等の扱いができると考えてもいいかもしれない。

EVO Plusの結果【Windows編】

 続いてはEVO Plusの性能を見てみよう。まずはApple純正SDカードリーダーの結果。

 リードはPRO Plusと似た傾向でいずれも90MB/s強だった。ライトは公称速度に近しい結果が得られたものの、いずれも数値的には超えていた。特に下位2モデルは公称で最大20MB/sなので、1.5倍近い速度になる。

 では、Amazonのお安めSDカードリーダーではどうなるのか?

 いずれもリード速度が若干伸びて公称速度の100MB/sに近づいた。これはPRO Plusと同様の傾向だ。ライトは256GBモデルのみ若干伸びているが、ほかのモデルはApple純正SDカードリーダー検証時とほぼ同等だった。

 以上の結果から、WindowsでCrystalDiskMark 7を試した限りでは、Apple純正リーダーよりも999円のお安めSDカードリーダーのほうが性能を引き出せるということになってしまった。しかし、今回用意したお安めSDカードリーダーはUSB Type-Cなのになぜだか片一方の向きで挿した時しか認識しないという不具合を抱えていた。これが個体不良なのか、すべからくそうなのかは不明だが、安い物には安いなりの問題があるかもしれないという点を覚えておいてほしい。

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