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ホコリの掃除もユーザーが簡単に行なえる仕組みに

PS5の分解動画が公開!冷却のため「液体金属」を使用するなど驚きの中身が明らかに

2020年10月08日 15時05分更新

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月7日、次世代ゲーム機PlayStation 5(PS5)をパーツごとに分解、解説する動画を公開した。PS5の発売日は、2020年11月12日。

■PlayStation 5分解映像

 動画には、ハードウェアの設計・開発に携わる鳳 康宏(おおとり やすひろ)氏が登場。パーツの解説を交えながら、PS5の分解を行なった。

 また、PlayStation BlogではPS5の構想に約5年の年月をかけてきたこと、静音性や冷却性などの面に気を配ってきたこと、新型コロナの影響で量産化に困難があったことなどが語られている。

■PlayStation Blog
https://blog.ja.playstation.com/2020/10/07/20201007-ps5/

 なお、この動画は分解や改造を推奨するものではない。実際にユーザーが分解した場合はメーカーサポートの対象外となるので注意しよう。

 以下、動画より内容を抜粋していく。

前面にはUSB Type-A(Hi-Speed USB)と、
USB Type-C(SuperSpeed USB 10Gbps)が1つずつ存在

裏側にはUSB Type-A(SuperSpeed USB 10Gbps)が2つと、
LANポート、HDMI端子(出力)、電源端子を備えている

前面2ヵ所が吸気口(空気を吸い込む穴)

背面はすべて排気口(空気を吐き出す穴)

カバーはユーザーの手で取り外しが可能。後ろの角を持ち上げてスライドすると外せるという

2ヵ所設けられたダストキャッチャーから、掃除機などでホコリを吸い出すことが可能。
※ここまでならメーカーサポートの対象外にはならない

将来の拡張ストレージ用として、PCIe4.0に対応したM.2インターフェースを搭載

大型ファンは直径120mm、厚さ45mmの両面吸気タイプを搭載

Ultra HD Blu-rayドライブユニットは板金ケースで完全に覆い、
2重のインシュレータで固定することで、
ディスク回転時の駆動音と振動の低減に成功

CPUは「x86-64-AMD Ryzen "Zen 2"」を採用。8コア16スレッドで、最大3.5GHzで駆動する

GPUは「AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine」を採用。
最大2.23GHzで駆動し、10.3TFLOPSを実現する

メモリは「GDDR6 16GB」を8個搭載し、バンド幅は最大で毎秒448GBになる

ストレージはHDDに代わり、825GBのSSDをオンボードで実装

カスタムSSDコントローラーによって、
読み込み速度は生データの転送速度で毎秒5.5GBと高速化。
PS5の特徴の1つでもある「ロード時間の大幅な短縮」を実現している

PS5のSoCはシリコンダイを非常に高いクロックで動作させており、すぐ熱くなってしまうため、TIMという熱伝導材の性能アップが必須だった

PS5では長期で安定した高い冷却性能を実現するために、このTIMに液体金属を採用。
2年以上前からこの液体金属を採用するための準備をしてきており、
考えうるありとあらゆる試験を実施してきたという

ヒートシンクはPS3やPS4と同じくヒートパイプを採用しているが、形状やエアフローの工夫で
ベイパーチャンバー(蒸気を利用した熱拡散機構)と同等の性能を実現している

PlayStation 5の全部品を分解した状態

 

【製品情報】

製品名:PlayStation 5/PlayStation 5 デジタル・エディション
発売日:2020年11月12日
価格:
 PS5:5万4978円
 PS5デジタル・エディション:4万3978円
サイズ(縦置き寸法、最大突起部やベース除く):
 PS5:およそ幅104×高さ390×奥行260mm
 PS5デジタル・エディション:およそ幅92×高さ390×奥行260mm
重量:
 PS5:約4.5kg
 PS5デジタル・エディション:約3.9kg

 
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