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「ずっと学校に行きたいと思ってた」

「#おうち時間」でも友達とつながりたい10代。一方40代は食欲最優先

2020年10月13日 09時00分更新

若者は「おうち」で何をしているのか?

 トレンダーズが2020年3~8月におけるTwitterとInstagramのトレンドを分析ツール「SNSトレンドファインダー」で分析した結果が興味深い。まず、Twitterで「#おうち時間」と一緒に投稿されたハッシュタグを年代別に分析した結果を見ていこう。

 10代は「#漫画好きな人と繋がりたい」「#コスプレイヤーさんと繋がりたい」など、趣味でつながりたい系ハッシュタグが多い。

 20代は「#マシュマロを投げ合おう」「#配信ライブ」などのオンラインでの交流を求めるハッシュタグが多かった。なお「マシュマロ」とは、匿名メッセージを受け付けるサービス名だ。

 30代は「#ダイエット」「#オンラインレッスン」「#お菓子作り」「#Switch難民」など、自分磨きをしたい、あるいは家族を満足させたい欲求が高かったようだ。一方40代は、「#おうちごはん」「#美味しいものを食べる」など、おうちでグルメをしたいニーズが高かった。

 10代20代の若年層は「つながり」を重視し、30代40代は「生活の質」を重視するという違いがあったというわけだ。

自宅で過ごす「おうち時間」に求めるものは、年代ごとに異なるようだ

インスタでもつながりを求める10代20代

 続いて、Instagramにおける「#おうち時間」投稿を年代別に分析した結果を見ていこう。

 10代は、「#jkブランド」「#いいね返し」「#l4l(like for likeの略。相互でいいねを押し合おう、という意味のハッシュタグ)」などの同世代とコミュニケーションしたい欲求が強かった。20代は「#お洒落さんと繋がりたい」「#ファッション」「#東京カメラ部」などが人気であり、年代ではなくセンスや趣味嗜好でつながりたい欲求が強いようだ。

 30代は「#料理好きな人と繋がりたい」「#こどものいる暮らし」「#ママコーデ」など、ライフスタイルでのつながりを求める傾向にある。そして40代は、「#テイクアウト」「#パンスタグラム」「#パンのある暮らし」など、やはりおうちグルメへの関心が高かった。

 Twitterはリアルタイム性が高く、願いや思いが強く現われやすくなっている。一方、Instagramは広い年代でつながりを求めるハッシュタグが使われていながらも、内容はライフステージごとに異なる結果が見られた。

 周囲にヒアリングしたところ、10代20代は自粛期間中に友人や恋人と会いたいという気持ちが強く、特に学生は学校に行って友だちに会いたい気持ちが強い傾向にあった。「友だちに会いたくて仕方なかった。家にいる間も、SNSで交流したり、遊んだり、話したりできるときが一番ほっとした」とある女子高生は言う。「ずっと学校に行きたいと思ってた」。

 30代は自分自身に向き合うと同時に、子どもがいる場合は子どもを喜ばせたい気持ちや心配する気持ちが強い傾向にあった。

 このようにSNSには、その時その時の自分たちの気持ちや願いが現われやすくなっている。みなさんも、自分や家族のSNSを見返して、気持ちについて思いを巡らせる時間をとってみてはいかがだろうか。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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