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コロナ禍で広がる、Pepper、そして様々なロボットの活用法

ファミレスでの活躍を期待、ソフトバンクの配膳ロボットServi

2020年10月05日 09時00分更新

接客時間を2倍に増やせるServi

  そして、ソフトバンクロボティクスが、新たに投入するのが、2021年1月から発売する配膳・運搬ロボット「Servi」(サービィ)である。これもニューノーマル時代に向けたロボットの活用提案のひとつといえる。Serviは初期費用が不要で、月額9万9800円で利用できる。

Servi

  飲食店やホテル、旅館、小売店などで、従業員とともに働くことを目的に開発されたもので、簡単な操作で配膳、運搬ができ、従業員がより多くの時間を接客にあてることができるというメリットがある。

  3DカメラやLiDARなどの各種センサーを装備しており、スムーズで、安全な移動を実現。前方死角なしで、人はもちろん、靴や床に置かれたかばんなど、小さな物も避け、料理などを安定して運ぶ。また、60cmという狭い通路も通り抜け、人とのすれ違いもスムーズに行える。

Serviの利用イメージ

  SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術により、テーブルや天井に目印などを設置する必要がなく、目的地を選んでタップするだけのシンプルな操作で、指定した場所に、最適ルートを通って自動で移動。総積載量は35kgとなっており、重い食器や、複数の料理なども一度に配膳する。テーブルに運搬後は、重量センサーが、料理などが取られたことを検知して、自動で戻る。

  半年間に渡って、約3000kmを走破した飲食店での実証実験によると、従業員の接客時間を2倍に増やすことができたこと、下げ膳だけに特化した利用をしたところ、ランチ時間の回転数があがり、客数が21%向上し、日次売上げが5万円上昇したこと、テーブルセッティングのサポートや配膳、下げ膳業務の効率化、閉店時の片づけ業務の削減などにより、1日に9時間分の作業効率化を実現し、月40万円相当の費用削減が可能になったことなどが示されたという。

  さらに、「来店者の満足度は95%に達しており、社員の満足度も高まっている」(ソフトバンクロボティクス 常務執行役員兼CBOの坂田大氏)という成果も出ているという。

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