8月から一部施設が開業し、11月のグランドオープンに向けて準備の進む「ところざわサクラタウン」に、アニメやゲーム、コミックなどとコラボレーションする「EJアニメホテル」が10月1日にオープンした。「好きな物語に、泊まる」をコンセプトとするこのホテルは全33室コラボルームとして、コンテンツの世界観に没頭できる特別な宿泊体験を提供する。
このオープン前日、声優の梶 裕貴さんらが登壇した開業前日セレモニーと、メディア向け内覧会が実施され、その全容がお披露目された。
部屋に150インチの大型プロジェクターに演出用照明
ホテル専用のオリジナルグッズも提供
EJアニメホテルではすべての客室に150インチの大型プロジェクター、リアル3Dサラウンド再生が可能なサウンドバー、1600万色を超える色彩表現が可能な演出用照明など、IT機器を用いて作品世界を演出する。各客室には専用のスマートフォンを用意し、客室内の機器などをすべてこの1台でコントロールできるだけでなく、コラボ作品に合わせたミッションを楽しめるアプリをインストール。宿泊者がゲーム感覚で楽しめ、作品世界に浸れる演出がなされている。
また、宿泊者が持ち帰れるオリジナルグッズはこのホテル専用に描き起こされたイラストを用いた、ここでしか手に入らないグッズとなっているほか、専用レストランでは作品世界を再現したフルコースのディナーが用意され、客室と合わせて作品世界を体験できる。
挨拶に立ったKADOKAWA レクリエーション事業局長 横沢 隆氏は、「COOL JAPAN FOREST構想」の一環として宿泊者だけでなく、地域の方々に愛していただき、お住まいの方と訪問者で一緒に物語を作っていきたいとコメントした。
セレモニーに登壇した梶 裕貴さんはエレベーターの音声を担当。前日から一足先に宿泊し、ところざわサクラタウンの存在感とインパクトに驚いたという。EJアニメホテルについては「好きな物語に泊まるというコンセプトが素敵で、コラボレートされた部屋、食事など、隅々まで作品やキャラクターの魅力を感じさせてもらえるホテル。一人のアニメファンとしてもとても素敵な場所が誕生したと感じる」とコメント。
また担当したエレベーター音声については、「これから長く続いていくホテルの歴史に参加させていただいたことがうれしい。日本だけでなく、世界中からクールジャパンの一環として日本に遊びにこられた方がこのホテルに宿泊して思い出を作っていくなかで、自分の声が世界中の方々に届くきっかけになると思うと、声優として誇りに思う」と、参加できたことを喜んでいた。
EJアニメホテルは10月1日からのオープンだが、開業時は人気アニメ5タイトルとコラボレーションプランを展開。キャラクターによるウェルカムボイスや、スマホアプリのミッションをクリアして得られるボイスはすべて新録で、作品のファンにはうれしい演出となっている。開業時のコラボ作品は「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」「宇崎ちゃんは遊びたい!」「この素晴らしい世界に祝福を!」「とある科学の超電磁砲T」「結城友奈は勇者である」の5作品となっている。
アニメ世界に没入できる館内案内
セレモニーの後実施された内覧会では、客室の様子やディナーメニューなどがお披露目された。客室はスイート、ジュニアスイート、オルト・ジャパニーズ、デラックス、ユニバーサル、スーペリアの6種類33部屋。
スイートは館内から独立した部屋となっており、入室はコード入力によるセキュリティーも施されている。91平方メートルの広さに加え、専用のテラスが設けられており、遠くに見える山々の向こうには富士山を見ることができるので、富士山が見えない地域や外国からの観光客に喜ばれるはず。
特に外国人観光客の方々に高評価となりそうなのが、オルト・ジャパニーズ。琉球畳の敷かれた部屋へは当然、靴を脱いであがることになる。イスでの生活に慣れた方々には新鮮に感じられるはずだ。
前述したように部屋には150インチのプロジェクターとサウンドバーが常設されており、入室時にはキャラクターボイスでお出迎え。専用スマートフォンでのミッションをクリアするごとに聞けるボイスは増えていく。プロジェクターやサウンドバーなどの機器はすべてこのスマートフォンで操作でき、アラームでは作品のキャラクターが映像と声で起こしてくれるという、ファンにはたまらない演出もある。
なおプロジェクターでは、コラボレーション作品の実際のエピソードが数話鑑賞できるようになっているのもうれしい要素だ。
また用意されたオリジナルグッズを持ち帰ることができるのもうれしい心配り。EJアニメホテル専用に描き起こされたイラストが用いられているので、ファンには貴重な思い出の品になる。
ディナーは作品に合わせた料理が用意されたフルコース。作品を連想する見た目の料理や、作品内に登場するアイテムなどにインスパイアされた料理や飲み物がテーブルを彩る。「このすば」のディナーでは、一度は飲んでみたいシュワシュワまで用意されていた。
また、先ほども紹介した梶 裕貴さんが音声を担当するエレベーター以外に、メインエントランスにはアニメキャラクターが登場するフェイクエレベーターが設置されている。このフェイクエレベーターは扉が開くごとに、その時コラボレーションしている作品のキャラクターが登場。音声はもちろんすべて新録となっている。
好きな作品の世界観に浸りながら、武蔵野で静かな時を過ごす。世界中のアニメファンから注目のホテルとなりそうだ。
©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会
©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会
©2019 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会
©2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T
©2017 Project 2H
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります