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プロフィール交換、参加者検索など交流会にほしい機能を搭載

交流会に必要な機能満載のイベント特化型ウェブ会議サービス「エリンギ」

2020年10月01日 10時00分更新

 株式会社tsamは2020年10月1日、オンライン交流会向けサービス「エリンギ」を正式にリリース。本サービスは、ビジネス上で使いやすいよう機能が盛り込まれた、交流会イベントに特化したウェブ会議システムで、柔軟にカスタマイズ可能なルーム、プロフィール交換、参加者の検索機能などを備える。料金は、利用回ごとの逐次課金制で1回あたり2000円から。請求書払いも可能だ。

 コロナ禍において、あらゆるビジネス活動がオンラインへの移行を余儀なくされているが、既存のウェブ会議システムは、既存のチームメンバーの会議やウェビナーには向くが、交流会に特化したものがなく、新たなビジネス人脈を構築する交流会や懇親会には、いまひとつ使い勝手が悪い。エリンギは、リアルな交流会での参加者の行動をそのままオンラインでも展開し、かつオンラインならではのメリットも享受できるように、交流会に必要とされるあらゆる機能を搭載しているのが特徴だ。

 おもな機能は以下のとおり。

・ルームの作成・追加
 イベントの主催者はルームと呼ばれるスペースを参加人数に応じて自由に作成し、参加者は複数のルームを行き来できる。イベントの開催中でもリアルタイムにルームの追加や人数の変更が可能。

・ルームのカスタマイズ
 ルームごとにタイトルや参加人数、入室に必要なパスワード、バナーを設定できる。ルームに会社名やロゴマークなどのバナーを表示しておくことで、参加者は目的のルームを見つけやすい。

・参加者同士プロフィール交換
 参加者リストには、SNSのプロフィールや任意のURLへのリンクをアイコンで表示し、ワンクリックで連絡先の交換が可能だ。

・別ルームからの招待
 別のルームにいる参加者を自分のルームに呼び寄せられる。会話中に、別ルームにいる知人を紹介したいシーンなどに役立つ。

・イベント参加者の検索機能
 イベントに参加している知り合い人を検索し、現在どのルームに入っているかを調べられる。

 そのほか、参加者同士によるダイレクトメッセージ、主催者から参加者全員向けのアナウンス、参加者リストのCSVダウンロードなどの機能を備えている。

 ウェブベースのサービスで、スマホやタブレットで使う場合、iOSはSafari、Androidではchromeの各ブラウザーに対応。

 エリンギを開発した株式会社tsamは、ITスタートアップのコンサルティングとウェブサービス運営を主事業として2019年に設立。CEOの池森 裕毅氏は、複数のアクセラレーションプログラムでメンターを務め、起業家向けオンラインコミュニティ「IT Startup Community」の運営を手掛けている。

 池森氏自身が関わる交流会イベントもオンラインへの移行を迫られるなか、ネットワーキングや交流会に使いやすいサービスがなかったことが、エリンギの開発に至ったきっかけだ。

 「イベントやオフィス空間を再現したウェブ会議はいくつか出てきていますが、お洒落だけれど動作が重すぎたり、スマホで使えなかったり、自分が交流会で使いたいものがありませんでした。そこで自分が使うために、個人プロジェクトとして開発を始めました」

 8月24日にβ版をリリース。関係先企業に使ってもらい、テストイベントを繰り返しながらフィードバックを得て、さらにブラッシュアップしたのが今回の正式リリース版だ。池森氏自身がスタートアップであり、コンサルティングやコミュニティ運営も手掛けることから、交流会の主催者・参加者の両方の立場で、どんな機能が必要なのかを把握しているのが強み。

 Zoomなどのウェブ会議では、初対面の参加者の連絡先を聞くのを忘れてしまい、FacebookやEightで検索することが実際によくある。エリンギは、いちいち相手に聞かなくてもルームの参加者一覧から連絡先を確認できるのは便利だ。ほかにも、知り合いのいるルームをすばやく探せる検索機能など、オンライン交流会でほしかった機能が盛り込まれている。

エリンギのデモ画面。「参加者一覧」から個別メッセージのやりとり、プロフィール情報の参照が可能。画面下にはイベント内のほかのルームが並び、参加者は複数のルームを自由に行き来できる

 料金はイベントごとの逐次課金で、2.5時間あたり2000円/10人。開催規模に合わせて選べるので年に数回しかイベントを開催しない中小企業や個人の団体にも利用しやすい。料金は、クレジットカード決済のほか、請求書払いにも対応しているとのこと。

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