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その特徴と、開業の狙いとは

品川に開業、コロナ時代の創業者支援施設「SPROUND」 その特徴は?

2020年10月01日 17時00分更新

コロナ時代に求められる要素を取り入れた
フレキシブルで開放的な空間

 SPROUNDは、アフターコロナ時代を意識して設計されている。「物件が持つ解放感と景色のよさを活かし、コロナ時代に求められる作りを目指しています」(日鉄興和不動産 賃貸事業本部賃貸事業企画部エリアマネジメント室マネージャー 金谷 貴央氏)

日鉄興和不動産 賃貸事業本部賃貸事業企画部エリアマネジメント室マネージャー 金谷 貴央氏

 エリアは、60人規模のイベント開催ができる「コミュニケーションエリア」、個室とコワーキングスペースからなる「フォーカスエリア」、大きさの異なるミーティングスペースを組み合わせた「コラボレーションエリア」、そして東京タワーが一望できる休憩スペースの4つに分けられている。

 コミュニケーションエリアは、「コミュニケーションを持つ場という意識づけをし、利用者同士の会話が生まれやすく」(金谷氏)したり、フォーカスエリアには「昇降式のデスクや、明るさの異なるエリアを設けることで、気分や働き方の多様性に対応」(金谷氏)したりするなど、利用者同士の交流が生まれやすく、かつ、集中して作業にあたることもできる空間設計がなされている。

 セキュリティー関連には、高級分譲住宅などにも採用されているビットキーのシステムを採用。顔認証も導入し、管理者の不在時でもセキュリティーが担保されている。また、休憩スペースは、東京タワーが一望できる部分に設けた。無料のドリンクも用意し、利用者は自由に楽しめる。

 コラボレーションエリアはミーティングスペースの拡張や縮小もでき、家具の配置も自由に変更できる。集まる人数に応じて部屋の大きさを変えることで、密接や密集を避けたミーティングが可能になる。

 代表取締役社長の‎今泉 泰彦氏は「ただのコワーキングスペースでなく、進化する活動体でありたい。世界で戦えるスタートアップを品川から輩出するため、全力を尽くしていきたいと考えています」と話す。

 コワーキングスペースやインキュベーションオフィスは増え続けているが、品川駅の間近という好立地に設立された、環境の整ったインキュベーションオフィスは、スタートアップ企業にとって、気になる存在になっていくはず。「SPROUND出身」というワードが生まれるのも、遠くないかもしれない。

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