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3連ファンで強力に冷却しデュアルBIOSで静音化も可能

GIGABYTEの「GeForce RTX 3080 GAMING OC 10G」は4K解像度でゲームを快適にプレイできる!

2020年09月29日 11時30分更新

 NVIDIAは、日本時間2020年9月2日、Ampereアーキテクチャーを採用する新世代GPU「GeForce RTX 30シリーズ」を発表した。中でも、ハイエンド向けとなる「GeForce RTX 3080」(以下、RTX 3080)を搭載したビデオカードは、いち早く市場に投入され、モデルによっては即完売するなど、PCパーツ市場で今もっとも注目を集めている製品である。

GeForce RTX 3080を搭載したGIGABYTE製ビデオカード「GeForce RTX 3080 GAMING OC 10G」

 GIGABYTEもRTX 3080を搭載したモデルとして「GeForce RTX 3080 GAMING OC 10G」(以下、RTX 3080 GAMING OC)を用意。製品名に“OC”と入っていることからもわかるとおり、メーカーレベルで動作クロックを引き上げたクロックアップモデルである。

 同じGPUでも少しでも高いパフォーマンスを望む声は大きく、そういったユーザーにとってクロックアップモデルはかなり気になる存在であることは間違いない。では、果たしてRTX 3080 GAMING OCはどの程度のポテンシャルを備えた製品なのだろうか。実際にゲームをプレイし、そのパフォーマンスを確かめてみたい。

ブーストクロックをリファレンスから
90MHz引き上げたクロックアップモデル

 まずは、簡単にRTX 3080についてまとめておこう。RTX 3080は、冒頭で述べたとおり、Ampereアーキテクチャーに基づくGPUで、SamsungのNVIDIA向けにカスタムされた8nmプロセス技術で製造された「GA102」コアを採用している。

 128基のCUDAコアでStreaming Multiprocessor(以下、SM)が形成され、そのSMを12基束ねてGraphics Processor Clusterを構成している。CUDAコアの総数は8704基となり、Turing世代の「GeForce RTX 2080 Ti」のちょうど倍となる。

 また、RTX 3080は、PCI Express 4.0(以下、PCIe 4.0)をサポートするほか、RTコアは第2世代に、Tensorコアは第3世代にそれぞれ進化し、パフォーマンスの向上が図られている。さらに、ビデオメモリーにGDDR6Xをサポートする点も見逃せないポイントだ。

 さて、そんなRTX 3080を搭載するRTX 3080 GAMING OCの動作クロック設定を確認していこう。RTX 3080 GAMING OCのベースクロックは公表されていないものの、ブーストクロックは1800MHzと、これはリファレンスは1710MHzなので90MHz引き上げられた格好だ。

 なお、テスト中のGPUコアクロックを「GPU-Z」(Version 2.34.0)で追ってみたところ2040MHzまで上がっていることを確認した。一方、メモリークロックは19Gbpsで、こちらはリファレンスから変わりはない。

NVIDIAコントロールパネルからシステム情報を確認したところ。ブーストクロックが1800MHz、メモリークロックが19Gbpsと表示されている

 さらに、RTX 3080 GAMING OCでは、OCモードとSILENTモードという2つのBIOSからなるDUAL BIOSを搭載。これらのVBIOSは、カード中央からややブラケット側の基板端のディップスイッチで切り替え可能で、工場出荷時設定はブラケット側となるOCモードだ。

 なお、このスイッチでVBIOSを補助電源コネクター側のSILENTモードに変更すると、動作クロックなどが抑えられ、ファンの動作音が減少する。

OCモードとSILENTモードという2つのBIOSを、基板端のディップスイッチで切り替えできる

 また、GIGABYTEのウェブサイトからダウンロードできるアプリケーションの「AORUS ENGINE」(Version 1.87)を用いることで、ユーザーの自己責任になるが、ブーストクロックを1MHz刻みで2800MHzまで、メモリークロックを2Mbps刻みで25Gbpsまで変更可能で、GPUコア電圧も現在の電圧に対して1%刻みで100%まで高めることができる。

GIGABYTEのウェブサイトからダウンロードできるアプリケーションのAORUS ENGINE。ブーストクロックやメモリークロックなどを変更できる

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