2020年9月25日、インテルはオンラインイベント「インテル PC FES 2020」を開催した。同イベントは9月25日~27日の3日間にわたり開催する予定で、同社曰く「最新の第11世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーによって実現する新たな世界を、BusinessやCreative、Gamingなどさまざまなカテゴリーにおける著名人やクリエイター、プロデューサーとのコラボレーションを通じて広くお届けする」とのこと。
第11世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Tiger Lake)についてはこれまでも何度かお伝えしているが、9月3日にはじめて型番が発表された。現在は採用PCの発売フェーズに移行しており、海外ではすでに何社か発表しているが、国内市場においての動きはあまり聞こえてこない。
そんな中、本日の基調講演では同社の執行役員パートナー事業本部本部長兼クライアントコンピューティングの井田晶也氏が今年の10月には第11世代Coreプロセッサー搭載ノートPCが全国の量販店に並ぶと明言した。前世代から2倍相当と謳うゲーミング性能を堪能できる日もそう遠くはないようだ。
ゲームメーカーとPCメーカーをつなぐ新サポートプログラム
基調講演の中で最も目を引いたのは、同社の技術本部部長工学博士である安生健一朗氏の発表だった。ゲームメーカーとタッグを組み、第11世代Coreプロセッサー搭載ノートPCで快適に動作するゲームを検証して、共同販促していく「インテル Iris Xeグラフィックス検証サポートプログラム」の話題だ。
これは第11世代Coreプロセッサーの大きな特徴である内蔵グラフィックス性能をよりわかりやすく消費者に伝えるためのプログラムで、インテルはゲームメーカーとPCメーカー双方と取り組み、そのゲームタイトルがそのノートPCで快適に動くという検証を行ない、量販店などの売り場で共同で販促するというもの。おそらくだが、「XXXXX(ゲームタイトル)を薄型軽量モバイルPCで快適にプレイしたいならコチラ!」というようなPOPの下に、検証サポートプログラムを通ったノートPC群を並べて展開するようなものだと思われる。
対象タイトルは随時増える予定とのことだが、現時点での国内タイトルとして、「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」、「エースコンバット 7 スカイズ・アンノウン」、「CODE VEIN」、「ストリートファイター V チャンピオンエディション」、「SOULCALIBUR VI (ソウルキャリバー 6)」、「鉄拳 7」、「ぷよぷよ eスポーツ」、「龍が如く 極」、「龍が如く 極 2」、「龍が如く 0 誓いの場所」、「遊戯王 デュエルリンクス」が同社サイトで紹介されている。また、「Apex Legends」、「Fortnite」、「PlayerUnknown's Battlegrounds」(PUPG)などの海外人気タイトルも対象となっている。
Dynabookと富士通クライアントコンピューティングの試作機が登場
また、安生氏の講演では第11世代Coreプロセッサーを搭載する未発表の国内メーカー製ノートPCのチラ見せがあった。開発中の試作機という扱いではあるが、この様子なら正式に発表される日も近いだろう。Dynabookの試作機では「鉄拳 7」などの動作デモを披露した。
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