・昨年の台風災害では、各地の最新情報を網羅した防災アプリが活躍。
・しかし、偽の防災アプリ導入を勧める迷惑メールが存在。
・公式ダウンロードサイトから著名アプリ名で検索・導入すると安全。
防災アプリは台風が来る前に導入するのが吉
2019年の台風15号、19号の猛威は各地に大きな爪痕を残しました。今年に入ってからも大雨による被害が後を絶ちません。このような自然災害への対策で課題となっているのが、天気の急変や水位の上昇に直前まで気づかず被災された方々が少なくないこと。今後の防災には、地区単位の細やかな災害情報の提供/取得が必須と言えるでしょう。
その解決策として有用と思われるのが「防災アプリ」です。これは利用者が住んでいる市町村単位での天気予報、自宅周辺の中小河川の水位、各種注意報・警報などをわかりやすく図表と地図で表示してくれるもので、アプリによってはテレビニュース番組をアプリ内で視聴できるなど、自然災害から身を守るための機能が揃っています。
まさに台風の季節に欠かせないアプリと言えますが、ひとつ注意すべきことがあります。それは、「皆が注目するアプリには必ず偽物が出現する」ことです。
気象庁を名乗り、偽アプリを勧めてくる迷惑メールが!
事実、昨年から気象庁を名乗って防災アプリを導入させようとする迷惑メールが出回っています。気象庁のロゴや説明イラストが挿入されているため、一見本物のようにも見えますが、気象庁は現在、防災アプリを作成していませんし、アプリ導入を促すメールも配信していません。つまりこれは、悪意ある人たちによる偽物なのです。
こうした迷惑メールの本文にURLやアプリ導入を促すボタンなどがあっても絶対にタップしてはいけません。偽物である以上、ウイルスが入っていたり、あなたのスマートフォンから情報を勝手に盗み出すスパイアプリであったりする可能性が高いからです。
防災アプリを利用したい人はメール本文などに記載されているURLをタップせず、公式のアプリストアから著名な防災アプリ名を検索し、アプリ名とアプリのアイコンをよく確かめたうえで導入しましょう(例:NHK ニュース・防災アプリ)。
また、著名な団体・企業が防災アプリをリリースしたという情報を見聞きしてもすぐに飛びつかず、まずは公式のアプリストアで団体・企業名を検索したり、その団体・企業の公式Webサイトで該当する防災アプリの情報を確認したりしてください。防災もスマートフォンの利用も、安全第一が鉄則です。
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