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これから実況・録画配信を始める人にもおすすめ

2系統のHDMI入力で趣味の枠を超える配信が可能になる!AVerMedia最新キャプチャーカード

2020年09月18日 11時30分更新

GPUエンコーダで快適録画、配信が可能

 録画と配信の品質設定は自由に設定できるが、それぞれに「最高」「良い」「標準」の3つのプリセットが登録されている。いずれも録画形式はH.264で、H.264設定は「BASELINE」「MAIN」「HIGH」。コーデック設定は「デフォルト」「ハイパフォーマンス」「高品質」の「ハイパフォーマンス」になっている。そのほか解像度や、フレームレート、ビットレートなどは以下の通り。

録画 品質
最高:1920×1080ドット、60fps、映像ビットレート30Mbps、音声ビットレート192kbps
良い:1920×1080ドット、30fps、映像ビットレート20Mbps、音声ビットレート192kbps
標準:1280×720ドット、30fps、映像ビットレート12Mbps、音声ビットレート192kbps

配信 品質
最高:1920×1080ドット、60fps、映像ビットレート4.5Mbps、音声ビットレー128kbps
良い:1920×1080ドット、30fps、映像ビットレート2Mbps、音声ビットレート128kbps
標準:1280×720ドット、30fps、映像ビットレート1Mbps、音声ビットレート128kbps

 なお、今回試した「RECentral 4」のバージョンでは、コーデックに搭載ビデオカード搭載時はビデオカードのGPUが選択され、CPU内蔵GPUは選択できなかった。

「H.265(HEVC)」は録画時のみ選択できる

 2系統のHDMI入力と、USBウェブカメラの3画面をプリセット「最高」で録画した際と、配信した際のCPU負荷をチェックすると、8コア/16スレッドCPU「Core i9-9900」の使用率はH.264、H.265(HEVC)ともに15%程度で、GeForce RTX 2070のVideo Encode使用率はH.264時は15%と低負荷だが、H.265(HEVC)時は63%程度までアップしていた。

 H.265(HEVC)を使って1台で録画しながらゲームプレイをするのは、フレームレートへの影響が大きく、fpsゲーム「VALORANT」では録画を実行すると240fspを維持していたフレームレートが、200fps前後までダウンしていた。

 なお、ライブ配信時(H.264)のCPU使用率と、GPUのVideo Encodeの使用率は15%と録画時と大きな差はなかった。

H.264で録画した際のCPU使用率。10%〜15%程度になっており、GPUの使用率は3Dが13%、Video Encodeが15%前後になった

H.265(HEVC)録画時は、Video Encodeの使用率が63%前後までアップしていた

ライブ配信(自動録画有効)時のGPU使用率は、録画時と同じで低めなので安心だ

AMDプラットフォームも安心して使える

 12コア/24スレッドCPUのAMD Ryzen 9 3900Xや、Radeon RX 5700搭載ビデオカードで組んだPCにも、「Live Gamer DUO GC570D」を搭載してみた。Core i9 9900とGeForce RTX 2070のPCの映像をメインに、フルHD/60fpsでの録画とライブ配信を行ったが、いずれも安定して動作した。今回は試せていないが、Radeon GPUを内蔵し、最大8コア/16スレッドを実現したRyzen APUのRyzen Pro 4000シリーズを使って、録画・ライブ配信用PCを組むのもありかも知れない。

AMD Radeon RX 5700がしっかり使われているのがわかる。コスパ優秀なAMD環境ユーザーも安心だろう

これから始める人にもおすすめできる新たな定番キャプチャーデバイス

2020年定番キャプチャーデバイスのひとつになる可能性大の「Live Gamer DUO GC570D」

 4K解像度や高フレームレートの録画には対応していないが、ゲームプレイやHow To動画の配信に十分なスペックと、配信のレベルをアップさせる2系統のHDMI入力端子を装備した「Live Gamer DUO GC570D」は、趣味で動画配信を考えている人はもちろん、すでに行っている人にもおすすめできると言える。とくに使いやすく、機能充実の「RECentral 4」は初心者にイチオシだ。

 また、複数枚差しにも対応しているので将来性もバッチリ。初心者もいずれは熟練配信者になるだけに、HDMI4系統でさらなるレベルの配信を目指すのもありだろう。

複数枚差しにも対応。「RECentral 4」では、HDMI入力は「Live Gamer DUO ×-×」の形で番号が振られる

※ユーザーの使用環境により正常に動作しない場合もあります

アスキー編集部動画班のおすすめポイント
 編集部の放送は、簡易なセットだとWebカムと配信アプリだけでできるのですが、ゲーム実況の放送となるとそうはいきません。特にイベント放送や特別番組では4人チームの対抗戦など、大掛かりなものもあります。こういった放送では、視聴数も多いことから念入りに配線図を用意するのですが、PCやカメラ台数が増えるほど複雑になります。映像の切り替えはスイッチャーを使用していて、これがだいたい6キロ弱の重量。ここにプレー用PCのHDMI出力を人数分入れて切り替え。その映像をHDMIで出力し、キャプチャユニットを介して配信用PCにUSB経由で送ります。配信アプリにもスイッチング機能があるのですが、配信PCにHDMI入力がないこともあり、スイッチャーが2つあるシステムになってしまうわけです。

 この「Live Gamer DUO GC570D」は2枚併用ができるので、配信PCだけあれば直接入力ができ、配線も減らすことができます。4人のプレー画面でもいいですし、2人対戦の場合はプレー中の姿を出してもいいですし、4系統入れられると配信の幅も広がります。ゲーム以外の配信でも、引きと手元の2カメラにスライドなどのPC映像も追加できるので、かなり凝った放送も可能でしょう。とにかく機材とケーブル配線が配信者にとって面倒な部分なので、少しでも減らせるのであれば設置もラクですし安全性も高まります。

↑とあるイベント放送の配線図。今回は伏せていますが、通常は機材一覧やケーブルの種類なども入れてスタッフに配ります。赤く囲った部分が「Live Gamer DUO GC570D」×2枚に置き換えることができるわけですね

(提供:AVerMedia)

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