Steam、Epic Gamesストアで配信中
2つのDLCも含む「CONTROL ULTIMATE EDITION」は、ウルトラワイド&レイトレ、高リフレッシュ対応で迫力満点の超能力アクションが楽しめる!
Remedy Entertainmentが開発、505 Gamesが販売する「CONTROL」は、人知を超越した世界を舞台にしたアクションゲーム。超能力スキルと変形する銃器「サービスウェポン」を組み合わせた戦闘と、謎を呼ぶシネマティックなストーリーが特徴。映画さながらのゲームを多く輩出してきたRemedy Entertainmentの真骨頂というべきタイトルだ。
8月27日より、本編と全DLCを収録した「CONTROL ULTIMATE EDITION」がSteamにて配信を開始(Epic Games ストアは9月11日より配信を開始)。収録されているDLCは、第1弾の「THE FOUNDATION」と、DLC第2弾「AWE」。いずれもクリア後にプレイできる拡張コンテンツとなっている。価格は4980円。
Epic Games ストアで時限販売されていたが、ようやくSteamでも配信されたCONTROL。世界中で高い評価を受けた本作をプレイしてみたい人に向け、CONTROLの魅力を紹介する。
映画ファンも唸ってしまう洗練されたストーリー
まずはCONTROLのあらすじを説明しよう。本作の舞台は、「連邦操作局」の本部ビル「オールデスト・ハウス」。超常現象を研究する政府機関だが、謎の原因で異世界の浸食を受け、壊滅的な危機に瀕していた。失踪した弟の手がかりを求めてオールデスト・ハウスへ訪れたジェシー・フェイデンは、超能力と変形する銃「サービスウェポン」を武器に、連邦操作局に隠された秘密を解き明かしていく。だがその秘密にはさらなる秘密が隠されていた……。
得体の知れない脅威に立ち向かう主人公の姿と、謎が交錯するストーリー、そしてビル内に蠢く敵「ヒス」との対峙が展開される。「不可解」なムードが漂う領域に足を踏み入れ、自らのスキルを駆使して敵と戦いながら謎を解明していく。SF、アクション、ミステリー、ホラーなど、さまざまなジャンルを凝縮したストーリーが本作の魅力のひとつと言える。
Remedy Entertainment作品を象徴するポイントの1つは、映画の技法を取り入れたストーリーテリングだ。冒頭でも述べたアラン・ウェイクに加え、「マックス・ペイン」シリーズ、「Quantum Break(クオンタムブレイク)」など、同社が手がけたタイトルはいずれもシネマティックなストーリーが特徴的で、映画ファンも思わず唸ってしまうほどクオリティーは高い。CONTROLのストーリーもかなりクオリティーが高く、魅惑的な謎に引きこまれることだろう。
ネタバレになるので詳細は割愛させていただくが、気になる人はその目で確認してもらいたい。
迫力満点の超能力スキル+ガンアクション!
本作はストーリーだけでなく、超能力と銃を駆使したアクションも本作の面白さを引き立てる魅力となっている。序盤で入手できるサービスウェポンは、射撃モードに応じて形状が変化する不可思議な銃器だ。なんじゃこりゃと思うかもしれないが、想像を覆すほどに強力なのだ。いうなれば「アーサー王伝説」に登場する「エクスカリバー」といえよう。
ハンドガンタイプやショットガンタイプ、マシンガンタイプなど、戦況に応じて射撃タイプを瞬時に切り替えられるのが胆で、敵が落とした武器を拾う必要はなく、ひとつの銃で完結する優れものなのだ。さらに強化アイテムを追加することで、性能のアップグレードもでき、使い方次第では戦闘を有利に持ち込める。
ヒスと呼ばれる敵は特性が異なっているうえに、集団で襲いかかってくる。サービスウェポンだけで戦うのは不利に近く、しかも基本的に孤軍奮闘を強いられるので攻略の難度はやや高い。初見で本作をプレイする人は、「いやいや、こりゃ不公平ですがな」と呟きたくなるかもしれない。初めて本作をプレイした私も何度もそう感じたものだ。
多勢に無勢の状況をどう打破すればよいか。そこで役立つのが、もうひとつの武器である超能力スキルだ。近くのオブジェクトを浮遊させて相手に向けて飛ばすスキルから、バリアを生成するスキル、敵の攻撃を素早く回避できるスキルなどを利用できる。サービスウェポンと超能力スキル両方を活用し、ヒスの集団を一掃していく。最初は苦戦するかもしれないが、慣れていけばたった1人で複数の敵を一掃するという達成感と、無敵のヒーローになったような気分が同時に味わえるはずだ。
CONTROLは骨太な難易度ながらも、破壊的なダイナミックアクションを堪能できるアクションゲームだ。とくに破壊描写のグラフィックは特筆すべきポイントで、戦闘を終えた後に凄まじい余韻を感じ取れる。人によっては、「俺、強いんじゃね?」と悦に入ることもあるかもしれない。ハリウッド映画並みのド派手な戦闘を体験できる点が本作の持つ最大の特徴であり、醍醐味でもある。シネマティックなストーリーテリングを得意とするRemedy Entertainmentの手腕が光る、極上のアクションゲームと言えるだろう。
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