週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

日産「キックス」は微笑みの国生まれの「誰もが笑顔になれる」SUVだった

2020年09月06日 15時00分更新

余裕のある室内空間はSUVならでは
シートも座り心地良し

リアシート。座面が高いのが魅力的

リアシートのニールームは約600mmの広さを確保。オトナでもゆったりとくつろげる

ドアの開口部は広く、それでいて大きく開く

リアドアのウィンドウは途中でとまることなく、すべて開く

リアシートにはUSB充電ソケットを1系統用意する

運転席側ドアを開けた様子

ゼログラビティシートと呼ぶ、マットスプリングタイプのシートを採用。座り心地が向上しているほか、人間工学に基づいた設計により運転の疲労を低減した、としている

 室内はSUVらしい広さを確保。後席もオトナが余裕で座れる広さが確保されています。感心したのは、後席の座面が高く見晴らしがよいことと、リアドアの開口部の広く、窓がきちんとすべて開く2点。窓の完全開口に関しては、意外とできないSUVがあったりします。

 ファブリックを中心とした室内空間はカジュアルで、嫌味がないもの。華美な装飾もない点も好感。シンプルモダン、という言葉がピッタリです。シートの座り心地も、ゆったりとして適度な弾力のあるもの。ディスプレーはノートやセレナ、リーフで見慣れた左に7インチマルチインフォメーションパネル、右に指針式速度計というレイアウト。

運転席まわり。中央に配した9インチワイド大型モニターを採用したナビはディーラーオプションで24万9407円

コンソールまわり。ジョイスティックタイプのシフトレバーはNOTE e-POWERなどに採用されるタマゴ型ではなく、スティック型だ

サイドブレーキは電磁式。ブレーキホールドも用意されている

左からドライブモード切替スイッチ、EVモード、イグニッションボタン

ハンドルまわりの様子。メーターは7インチディスプレイと指針式メーターからなる

運転席右側に用意したハンドルヒーターやスリップ防止スイッチなど

運転席右側下部。ETC車載器、エンジンフードやフューエルリッドの開口ボタンを配置する

ディーラーオプションのナビゲーション画面。大型で見やすい

ナビの行先入力画面。他にも電話番号入力などに対応している

アラウンドビュー画面を表示したところ

 センターコンソールにはディーラーオプションの9インチカーナビを配置。シフトレバーはスティック式ですが、たまご型とは異なる形状。走行モードは3段階で、e-POWERドライブに対応したS(スマート)モードとエコモードのほか、ノーマルモードが用意されています。EVスイッチをオンにすれば、エンジンを始動させずに走行できるようですが、充電が満タンでないと動作しない模様。今回の試乗では、なかなかその条件になれずに試すことができませんでした……。

リアゲージを開けたところ。奥行きは900mmと広大!

リアシートを倒したところ

リアシートを倒したところ

トノボードにはラゲッジルームが有効活用に役立つ仕切りが設けられている

 SUVのUはユーティリティーのU。荷室が広くなければSUVではなく、単なるシャコタカなクルマです。その点、キックスの荷室は奥に深く、測ってみるとなんと約90㎝! それでいて下方向への深さも十分ありますからユーティリティーの面で問題ナシです。リアシートを倒せば、「こんなに広くてして、どうするの?」と良い意味であきれてしまうほど。

キックス搭載のe-POWERユニット

 ボンネットを開けると1.2リットル3気筒エンジンとモーターからなるe-POWERユニットが姿を現します。気になる最高出力は129馬力。セレナe-POWERが136馬力、ノートe-POWERが109馬力ですので、だいたい中間に位置するといったところ。駆動方式はFFのみで、SUVだから道なき道をガンガン走破、というのはちょっと厳しいでしょう。そういう方には四輪駆動のエクストレイルが用意されております。ちなみにキックスはエクストレイルより一回り小さいモデルに仕上がっており、ここにキチンとしたラインアップによる差別化がされているようです。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事