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実売3万円台/24インチから

手ごろなサイズで、ストレスなくネット動画視聴、新レグザ「V34 シリーズ」

2020年09月02日 11時00分更新

ニューノーマル時代の新しいニーズに応える

 レグザのブランド統括マネージャーを務める本村氏は「コロナ禍によってテレビの視聴スタイルに変化が生じた」とする。中小型ハイビジョン画質のゾーンが伸長しており、セカンドテレビ需要があるとする。同時にネット動画の利用率も向上している。テレビの視聴時間自体が昨年より、最大で10%ほど増えているが、その中で地デジ/BS放送の視聴時間は横ばい。一方でネット動画は4月の実績で159%、5月で177%と大きく拡大し、実に毎日1時間半も視聴されたという。

テレビ市場の動向

 本村氏は「これは衝撃的な数字」とコメント。テレビ視聴時間の1/3~1/2をネット動画が占めているためだ。地上波キー局と同等の扱いでそのコンテンツに接しているとも解釈でき、ネット上の動画でもスマホよりもテレビのほうが便利だと気付いた消費者が増えているともいえる。

24V型の24V34

 国内テレビ市場は概ね600万台弱の規模。ここ数年は大画面化/高解像度化が進んでおり、4Kテレビが市場の主流となった。また、有機ELテレビも市場の10%弱を占めるほどの成長を遂げている。

 一方で、30インチ台が主軸の従来型ハイビジョンテレビ(2Kテレビ)は、年率80%程度でシュリンクし続けてきた。現状の構成比は40%程度にとどまるが、いまだ240万台程度の規模を持つとも言える。また、在宅時間が増えた4月以降、前年比で最大10%ほどの伸びを見せている。この動きと「ネット動画を快適に観たい」とする新しい市場ニーズの両方に応えられる製品として企画したのがREGZA V34 シリーズだ。

 「240万台のテレビの単価が1万円アップすれば、240億円の市場が新たに生まれる」と本村氏は言う。レグザはここに高付加価値なハイビジョンテレビという新しいカテゴリーを作ることで、レグザだけでなく、テレビ市場全体の規模拡大が望めるというわけだ。ただ単に画面サイズが小さく安価なテレビを作ろうとしたことではない点が、これらの言葉から感じ取れる。

 なお、型番的には昨年のV31 シリーズの後継に見える。実際、開発を開始した時点ではそう考えていたが、5月にそのコンセプトをフルチェンジした。ネット動画をとことん楽しむ新カテゴリーのテレビとして、大きな仕様変更を実施したという。つまり、型番上はV31の後継だが、コンセプトはまったく異なる、新カテゴリーの製品と言っていいものだという。

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