夏の新製品シリーズ、続いてはパナソニックの「LUMIX G100」。これがまたぎゅっとしてて小さくてかわいいのである。
Vlogger向けに動画機能(特に内蔵マイク)を強化したカメラなのだけど、マイクロフォーサーズ仕様の立派なミラーレス一眼で、EVFまでついているのだから、動画に強いお散歩カメラと思えばよし。エントリー向けミラーレス一眼としても出色のデキだ。
なのでいつものようにG100で撮ったネコ写真を中心にお送りいたします。
G100が良いのは何より小さくて軽いのだけど、ちゃんとカメラの形をしてて撮りやすいこと。最近、ちょいと大きくて重くて高価で、でも高性能で高画質というハイエンド系のカメラが多かったからね。こういうのをみるとほっとしたりするのである。
小さくて軽いと片手でもさっと撮れるわけで、最初に撮ったのがこれ。ソファーに座ってG100をいじってたらうちのかふかが「チャンス」とばかりに膝に飛び乗ってきたという最近よくあるパターン。バリアングルモニターを開いて自撮りモードにして片手で(右手で自撮りって手首がうにゃっとなっちゃうので難しいのだけど)撮ってみた。
これができるのが小さなカメラの良いところですな。
ではいつもの「保護猫シェルターqueue」でちょっとのんびり。猫認識など猫撮り向けの機能があるわけじゃないが、その辺はタッチパネルをうまく使ってさっとフォーカスを合わせるべし。
軽くて小さいのでちょっとした隙間からそっと狙ったり、モニターを開いて回転させてちょっと違うアングルで撮ったりと、自由度の高さを楽しめるのよい点だ。
では外へ出よう。暑いので黄昏れどきになってから散歩である。G100の標準レンズは12-32mm。薄くて軽くて携帯性は抜群だが、外猫を撮るにはちょいと望遠が足りない。そこで引っ張り出したのが、ミラーレス一眼初期に登場した45-175mm F4-5.6という電動ズームレンズ。細くて軽いからG100に似合うのだ。
というわけで、後半は望遠レンズでそっと撮ったシリーズ。ボディーもレンズも小さいと持ち歩いても疲れないのがいいよね。
まずはこれ。望遠レンズじゃないと単に草むらというか、この奥に家があってそこへの通路で猫が寝てたのである。暑くてもうどうでもいいやって感じで転がってて、それを見た瞬間、なんとか前後に緑をいっぱい入れて油断したら草で埋もれちゃう日本の夏っぽい感じを出そうと、草の隙間に猫が見えるアングルを探してたらバレちゃったという1枚。
望遠だからこそちょっとしたアングルで雰囲気が変わるのだ。
次のニャツバテ猫はアングルもなにもあったもんじゃないという。見ての通り、ど真ん中でつぶれてるすがたがたまらんので、遠くから望遠で、猫がど真ん中にくるようにしてシンメトリー感を出してみた。あ、ちゃんと生きております。ただ暑くてつぶれてるだけ。
冒頭写真もド真ん中に猫がくるよう気をつけて撮ってる。ニャツバテ猫のまったり感がいい。そういえばこれも背景が緑だった。やっぱ草と一緒に撮ると日本の夏っぽくていい。
夏の猫は緑とともに。そうすると草にフォーカスがいっちゃうのだけど、パナソニックのカメラは「ピンポイントAF」モードを持ってるので活用すべし。ピンポイントAFはAFにちょっと時間がかかるけどすごく狭い範囲で合わせられて、いざというとき便利なのだ。
大きくて高性能なカメラもいいけど、気軽に持ち出せる小さなカメラもよいのだよなあ、と残暑の中思うのであった。ともあれ、夏の気が抜けた猫はなごむので散歩のおりにぜひ。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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