Appleは8月25日、ビデオ編集ソフト「Final Cut Pro X」のアップデートを発表した。ワークフローのリモート作業を強化する新機能などが追加されている。
現在、これまで以上にリモートで編集作業に取り組む機会が増えていることを受け、プロキシを用いるワークフローが大幅に強化。編集作業に用いるライブラリの移動が簡単になり、巨大な高解像度ファイルを伴うリモート作業を簡素化したという。Final Cut Proとしては初めてProRes ProxyまたはH.264コーデックを用いて、オリジナルサイズの12.5%まで縮小したプロキシファイルを作成できるようになった。
ソーシャルメディア向けコンテンツの制作も簡単に行なえるようにしている。プロジェクトで使用中の各クリップは機械学習を用いて自動的に主要な動きを解析し、Smart Conformによるインテリジェントなトリミング作業を通じて任意サイズのビデオに変換。InstagramやSnapchat、Twitterのような人気のプラットフォームに適している。
新しい一連のワークフロー強化によってビデオ編集はさらに効率化となり、ISOや色温度、露出オフセットのようなProRes RAWカメラ設定がインスペクタに表示され、隣接するクリップ間のオーディオのクロスフェードもワンステップで簡単に適用できるようになった。また、新しいコンテクストメニューによりクリップやプロジェクトを各ファイルの最終変更日に基づいてリスト表示で見やすく分類可能となった。このほか、RAWプラグインにおいて変換速度向上、ステレオ3Dビデオに対する手ぶれ補正など各種機能が向上している。
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