キヤノンによる最強猫撮りカメラ「EOS R5」。いやもう何が最強って、猫に勝手にピント合うし手ブレ補正強力だし写りは極上だし、って話は前回した通り(最高で最強の猫撮りカメラ、キヤノン「EOS R5」誕生!)。いやこれはすごいよね、ってことで今回はEOS R5を持って猫散歩である。
といっても季節は夏。遅れた梅雨明けとともに猛残暑。その頃、地域猫たちはどうなってるかというと……こうである。普段警戒心が強くて何かあると瞬時に起きて機敏に動く猫が、もう動くのいやだ、とばかりに潰れてる姿がたまらん。
こんな潰れた姿でもEOS R5の手にかかるとこうである。ちゃんと被写体認識してる。目→顔→身体の順で検出してくれるのである。どこでどう猫(というか動物)だとわかったのかはよくわからんけど、こういう構図って猫にちゃんとピントが合ってほしい(けど微妙に前後にずれやすい)ので猫検出AFは大事なのだ。
えらいもんである。ここ、ちょっとしたマンションの1F。真横から見るとよくわかる。住民が帰ってこない限り人の行き来がない上に、陽射しが当たらない北側なので身体をぺちゃっとつけてると涼しくて気持ちいいのだろう。
夏の猫と出会うには、早朝か日没直後くらいがいい。昼間はたいてい日陰で隠れて休憩するか昼寝してるのだけど、往々にして猫が好む涼しい場所は人間からは見えづらい隙間だし、そもそも炎天下は人間の健康にもよくない。さっきの写真も18時半くらい。EOS R5クラスだとISO感度を上げてもきっちり撮れるし、手ブレ補正が強力なので相手がじっとしていたらシャッタースピードを落としてもいいから黄昏れ時でも安心して撮れるのだ。
そのあと買い物しようとぶらぶらと歩いてたら、古いアパートへの階段で寝てる猫を発見。ここも陽射しが当たらなくて風通しがよくて猛暑の昼間を過ごすにはちょうど良さげな感じだ。
冒頭写真もこの場所。階段猫を撮ったあと回れ右をする途中、無造作に生えてる灌木やら雑草やら放置されてる鉢植えの隙間に猫が見えたのだ。この伸び放題っぷりが日本の夏って感じで思わずしゃがんで撮影。また別の場所で、塀の上をとことこと歩いてくる猫がいたのである。
途中でむむって感じでわたしに気づき、その場で隠れるようにしゃがんで片目でこっちを観察。その姿がなかなかよかったのである。片目でもしっかり猫瞳認識完了。こちらをじーっと片目で見つめてる猫の姿を収めることができた。わたしが猫を観察しているとき、わたしもまた猫に観察されているのだ。
最後にもう一発「わたしが猫を観察しているとき、わたしもまた猫に観察されているのだ」シリーズ。隙間からじっとこっちを観察してる目付きがたまらんハチワレである。
今回使ったレンズはブロック塀猫以外は70-200mm F2.8というちょいとハイエンドなレンズ。財力と体力があるなら(レンズがちょいと重くて高価だから)、EOS R5とRF 70-200mm F2.8のコンビは猫撮影に最強かも。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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