VFRと自律制御システム研究所(以下、ACSL)は8月21日、7月の豪雨で土砂崩れのあった長野県企業局大鹿発電所付近において、ドローン空撮による状況調査を実施したと発表。長野県企業局からの依頼で、8月13日~8月14日の2日間実施した。
VFRは今年3月の設立以前から、長野県の課題をドローンで解決するソリューションの提供についてディスカッションを重ねてきたという。7月の長野県豪雨を受けて、改めて長野県に対して災害支援へのドローン活用を提案したところ、協業先であるACSLと共同で状況調査を実施する運びになったとのこと。
調査場所は、長野県企業局大鹿発電所(長野県下伊那郡大鹿村大字大河原)付近の、小渋川取水口から小渋川沿い約3km/御所平取水口から小河内沢川沿い約500m。土砂崩れで人が立ち入れないエリアの被害状況調査を目的に、ドローンで該当エリアの空撮を実施した。なお、本取り組みは、VFRが提供するはじめてのエンドユーザー向けソリューションだという。
ACSLは、2017年7月の九州北部豪雨において、内閣府の要請により航空法の特例措置を受けての目視外飛行を実施。2019年10月には、台風19号の被害にともなう東京都からの要請を受けて、奥多摩町へのドローンによる緊急物資輸送を実施するなど、災害調査や物資救援などでのドローン活用の経験を有する。
VFRとACSLは、今後も長野県の災害支援に協力していくとともに、新たな社会インフラとしてのドローンの普及に向けて連携を強化するとしている。共同での機体開発にくわえて、高度な産業用ソリューションについても調査・検討を進めていくとのこと。
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