操作感はミドルレンジ相応
Redmi Note S9の好敵手になるかも
OSはAndroid 10で、メーカー独自の「TCL UI」も搭載しています。ホーム画面の表示を切り替えたり、ナビゲーションキーのレイアウトを変えたりできるなど、カスタマイズの自由度は高い印象。「片手モード」も自分が使いやすい表示サイズを設定することができます。
CPUはSnapdragon 665(最大2.0GHz/オクタコア)で、メモリーは6GB、ストレージは128GB。ミドルレンジの中でも、高めのスペックと言えるでしょう。「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果、シングルコアが312、マルチコアが1400弱というスコアでした。このTCL 10 Liteは、同じく2万円台で買えるシャオミのRedmi Note S9の競合モデルになりそうです。そのRedmi Note S9に比べるとベンチマークスコアは若干低めでした。しかし、価格帯がワンクラス上のOPPO Reno3 Aをわずかに上回るスコアを記録しました。
実際の操作感としては、ハイエンドモデルに比べると、反応がやや遅く、アプリの起動や撮影した写真の保存などに“待たされる”ように感じることがありました。「2048」というパズルゲームをした際にも、もたつきを感じることがあったので、負荷がかかる作業をした場合や、長く使い続けていくと、パフォーマンスに不満を生じることがあるかもしれません。
生体認証は指紋と顔の両方に対応しています。どちらもスピーディーにロックを解除できました。指紋センサーをなぞって通知パネルを表示したり、通知を消去したりできる機能も便利に思えました。
バッテリーは4000mAhで、電池持ちは良い印象。筆者が1週間使った限りでは、1日で電池がピンチになることはありませんでした。
【まとめ】低価格ながらも独自機能もあり
シャオミのRedmi Note S9の対抗馬モデル
TCL 10 Liteは低価格ながら、上位モデルのTCL 10 Proと同等の機能を備えています。自分が使いやすいように設定を見直し、スマートキーなどの独自機能を活用することで、使用満足度はグンと上がりそうです。とにかく価格を重視したいという人は、シャオミのRedmi Note S9と一緒に、このTCL 10 Liteも選択肢に加えるべきでしょう。また、成長が著しい新興メーカーとして「TCL」という名前は覚えておいて損はないはずです。
「TCL 10 Lite」の主なスペック | |
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メーカー | TCL Communication |
ディスプレー | 6.53型液晶(19.5:9) |
画面解像度 | 1080×2340 |
サイズ | 75.6×162.2×8.4mm |
重量 | 180g |
CPU | Snapdragon 665 (2GHz+1.8GHz、オクタコア) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSD(最大256GB) |
OS | Android 10 |
対応バンド | LTE:1/3/8/18/19/26 W-CDMA:1/6/8/9/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz帯対応) |
カメラ | アウト:4800万画素 +800万画素(超広角) +200万画素(マクロ) +200万画素(深度センサー) /イン:1600万画素 |
バッテリー容量 | 4000mAh |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
USB端子 | Type-C |
SIM形状 | nanoSIM |
SIM形状 | アークティックホワイト、マリアナブルー |
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