2019年から自社ブランドのスマホをリリースし、日本市場にも積極的な姿勢を示しているTCL。5月にハイエンドモデル「TCL 10 Pro」を発売したのに続き、7月31日にはミッドレンジの「TCL 10 Lite」を発売しました。
TCL 10 Proは、6400万画素がメインの4眼カメラを搭載しながら4万9280円(税込)というお手頃価格で買えるモデルでしたが、TCL 10 Liteはさらに安い2万6800円(税込)。されど、6.53型の大画面ディスプレー、4800万画素がメインの4眼カメラなど、充実したスペックを備えています。
TCL 10 Liteは本当にお買い得モデルなのか? それとも、“お値段なり”の弱点があるのか? 日本の正規代理店であるFOXからお借りした端末を1週間ほど使ってみました。
独自の高画質化技術を採用した
大画面ディスプレーを搭載
TCL 10 Liteは6.53型の液晶ディスプレーを搭載しています。画面右上にパンチホール型のインカメラを搭載し、画面占有率は91%。解像度は2340×1080ドットで、2万円台のスマホとして、十分すぎるスペックといえます。
TCLは、世界市場でテレビの出荷台数を伸ばしているメーカーです。テレビで培った「NXTVISION」という高画質技術をスマホに応用していることも特徴。初期設定はオフになっていますが、オンにすると、彩度やコストラストが調整されて、より鮮明な画質で動画コンテンツなどを視聴できる仕組み。切り替えて見ると、確かに画質が向上するように感じました。ただし、常時オンにしていると、電池の消耗が早まるようです。
右側面に電源ボタンと音量ボタンを配置し、左側にはSIMスロットとTCL独自の「スマートキー」を搭載。SIMスロットにはnanoSIMとmicroSDカードを装着できますが、シングルSIMの仕様で、SIMを2枚挿すことはできません。スマートキーは、よく使う機能やアプリのワンタッチ起動を設定できるボタンで、先述の「NXVISION」を割り当てることもできます。上部にはイヤホンジャック、底部にはUSB Type-Cポートを備えています。
フロントパネルはフラットですが、背面パネルはエッジ部にカーブが施されています。ミドルクラスに多いデザインと言っていいでしょう。画面が大きいこともあり、サイズは約75.6×162.2×8.4mmと大きめです。重さも180gあり、初めて手にした時には重く感じました。
上位モデルのTCL 10 Proはディスプレーの左右に3Dカーブを施し、背面パネルの質感も独特です。それに比べるとTCL 10 Liteは洗練されていないというか、地味な印象です。カラーはArctic WhiteとMariana Blueから選べますが、どちらも比較的落ち着いた色合いです。ベーシックで万人受けするデザインとも言えるでしょう。
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