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法人向けオンライン飲み会専用「オン飲みBOX」サービス

オン飲み参加者の自宅におひとり様の料理とドリンクが届く

2020年08月13日 09時00分更新

 2020年8月3日、株式会社ノンピは、法人向けにオンライン飲み会専用の食事配送サービス「オン飲みBOX」を開始。「オン飲みBOX」は、テレワークによるコミュニケーション不足の解消を目的に、オンライン飲み会の参加者宅に料理とドリンクのセットを配送するケータリングサービス。料金は1人当たり5000円(税抜)で、最大400名まで対応可能。100社限定(1社10名以内)で半額トライアルを実施中だ。

 株式会社ノンピは、企業の社員食堂の遊休資産を活用して調理した料理を法人向けに届けるケータリングサービスや社員食堂を運営しており、官公庁やスタートアップ、外資系企業の歓送迎会など、年間約8000件の営業実績がある。

 この春からコロナ禍でテレワークが急速に普及し、歓送迎会などもオンラインで実施されることが増えてきたことから開発されたのが、オンライン飲み会専用のケータリングサービス「オン飲みBOX」だ。オンライン飲み会の1週間前までに申し込むと、実施される当日または前日に、1名分の食事が参加者の自宅にクール便で届く。

 内容は、4種類のピンチョス、9種類のアラカルト、お茶漬けの3品と、ドリンク3本(ビール、酎ハイ、ソフトドリンクから選択)のセット。通常価格は5000円、最大で400名まで対応可能だ。

 料理は、Google社員食堂の元総料理長であるノンピ総料理長の飯野 直樹氏が監修し、見た目の華やかさと会話を邪魔しないサイズ感にこだわっている。参加者全員が共通の食事をとることでいつものオンライン飲み会が一層盛り上がりそうだ。

 株式会社ノンピは、今回の新サービスの開始と同時に総額2.1億円の資金調達の実施も発表している。4月の緊急事態宣言以降、テレワークの推進で出社数が減少しているなか、ケータリングや社員食堂の利用はどのように変化しているのか。既存事業の状況と新サービスの開発経緯について、株式会社ノンピの事業部長 綿貫 貴大氏に伺った。

 「『オン飲みBOX』の開発を始めたのは、多くの企業から、リモートワーク中の社員へ福利厚生の一環として食事面のサポートやコミュニケーションをとる手段が取れないだろうか、という相談をたくさん受けたのがきっかけです」

 オンライン飲み会のおつまみは、コンビニ食や乾きモノ中心で栄養が偏りやすい。『オン飲みBOX』は、管理栄養士が監修した社員食堂のレシピを飲み会用にアレンジしており、味と栄養面の両方で満足できるのがポイントだ。

 料理の内容は、社内で繰り返しテストをして決めたそう。最初は揚げ物や焼き鳥など、飲み会の定番メニューも候補に挙がったが、「PCを操作しながら会話をするから、できるだけ手が汚れないものがいい」との意見から、フィンガーフード中心、ひとつずつは小さく食べやすく、会話が弾むように、種類を増やして入れているとのこと。

 コロナの影響を受け、飲食業は新たな市場としてデリバリーサービスへの移行を模索している。同社のケータリング会社としての強みは、時間がたっても美味しい食事を提供できること。また、会話を促すコミュニケーションフードの開発ノウハウがあり、会議やパーティーなど目的や要望に応じて柔軟に対応できることだ。

 With/Afterコロナでは、以前のようなビュフェ形式のパーティーが難しくなる。同社では、今後はオンライン飲み会だけでなく、スポーツ観戦、ディナーショーなど、さまざまなシーンにフードボックス活用の場が広がると見込んでいる。今回の「オン飲みBOX」は、夜の飲み会向けだが、続いてモーニングやランチミーティング向けのセットも開発中で、自家焙煎のコーヒー豆とモーニングのセットを近いうちにリリースする予定だ。

 また、自宅の社員向けのサービスとして、7月2日より自家焙煎豆のECサイト「R.O.STAR」も公開している。現在の売り上げはコロナ前に比べて6割程度に落ちてはいるが、9、10月には、以前同等の回復を目指しているそうだ。

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