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2020年版はゼロ・トラスト・ネットワーク・アクセスやSASE、KMaaS を追加

ガートナー、「日本におけるセキュリティ (デジタル・ワークプレース) のハイプ・サイクル:2020年」を発表

2020年08月06日 13時15分更新

 ガートナー ジャパンは8月5日、「日本におけるセキュリティ(デジタル・ワークプレース)のハイプ・サイクル:2020年」を発表した。

 同社のハイプ・サイクルは、テクノロジーやサービス、関連する概念、手法などの認知度、成熟度や採用状況、および各キーワードが実際のビジネス課題の解決や新たな機会の開拓にどの程度関連する可能性があるかを、視覚的に示したもの。

 本ハイプ・サイクルは、国内のセキュリティーおよびリスク・マネジメント分野のうち、特にデジタル・ワークプレースのセキュリティー領域において注目すべき重要なキーワードを取り上げている。

 また、企業におけるクラウドやモバイルの積極的な利用の動きに合わせて、セキュリティー・テクノロジーの検討が進むと考えられるテクノロジー、「ゼロ・トラスト・ネットワーク・アクセス」「SASE (セキュア・アクセス・サービス・エッジ)」「KMaaS (サービスとしての鍵管理:Key Management as a Service)」を新規で追加した。

 「SaaS版アイデンティティ/アクセス管理」「CASB (クラウド・アクセス・セキュリティ・ブローカ)」「BYOD (個人所有デバイスの業務利用)」「電子サイン」といったテクノロジーについては、テレワークの拡大を背景に、これまで以上に多くの企業の関心を集めている。

 2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大への対策の一環として、多くの企業がテレワークを実施できる環境を急ぎ整備する必要に迫られた。これは、企業にとってのワークプレースの在り方を再考させる大きなきっかけとなり、新しい働き方や環境整備についての議論が続いている。その一方、新しいワークプレースのセキュリティーについては、多くの企業がその重要性を認識しているも、何をどこから始めるべきなのかが分からず、全体に混乱が続いている。

 ガートナー ジャパンのアナリストで、シニア プリンシパルでもある矢野 薫氏によれば、現在のワークプレースの検討は、より多くの従業員を対象に、より長期的に、より柔軟に働ける新しい環境を構築することに主眼が置かれているという。氏は、セキュリティーについても、この新しい働き方と環境を前提にテクノロジーの理解を深め、新たな議論を開始することが急務だとしている。

 また、デジタル・ワークプレースのセキュリティーがこれまでと大きく異なるのは、ユーザーのニーズとセキュリティーのリスクがこれまで以上に多様化する点にあり、2つの動向に正しく追随していくことがセキュリティー責任者に課せられた新たなチャレンジであるとも述べた。

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