1日で設営、練習走行、単走決勝、
追走トーナメント、撤収という強攻スケジュール
セッションは午前中に練習走行、14時から追走トーナメント戦の出場権と組み合わせを決める単走決勝、16時20分から16名のよる追走トーナメントを行なうという、今までのD1GPとは異なるタイムスケジュールが組まれた。ちなみに前日には下位カテゴリのD1ライツが同会場で行なわれていた都合、設営は前日の17時から24時、そして翌朝6時から。撤収はレース終了が20時を回っていたので、それ以降となった。なかなかのハードスケジュールである。
選手の間では「これは仕方がないと思う。クルマが壊れてしまった時に復旧する時間がないという印象」(川畑)、「できなくはないけれど、チームスタッフや運営が可哀そう。」(藤野)をはじめ、「D1ライツはワンデー開催というのはよくある。けれどD1は持ち込む荷物の量も人の数も多い。それゆえに1日ですべてというのは大変。とにかく早く帰りたい」(日比野)、「自分的には2日間のほうがいい。ナイターは好きだけれど、基本朝はゆっくり夜遅いのがいい」(中村)といった声が聞かれた。
午前中の路面は完全にドライ。各チーム念入りの調整を行なうものの、4ローターはエンジントラブル、3年連続チャンピオンを目指す横井選手はクラッシュするなど、開幕戦らしいトラブルが各チームを襲う。さらに初めてのコースということもあり、慣れの問題も。川畑選手によると「練習走行などで何度か走ったことはあります。レイアウトが特殊で、高低差が見た目以上にあり、全体的に路面が傾斜しているようで、自分の走行感覚と異なるというか、吸い込まれる感覚がある。路面の状態はお台場に比べるとバンピーではないが、舗装がちょっと特殊というか、濡れた時とドライの差が大きい印象もある」という。
他にも「壁に囲まれたコースで、僕のやりすぎてから戻すというスタイルにとっては、それができない。すごく難しい。車速は100キロ程度なので普段なら怖くはないけれど、壁があるから怖い。アウトゾーンの幅は2mあるのに、怖くて寄せきれない」(日比野)、「そもそも壁が嫌いで。壁際のアウトゾーンを広げて欲しい。あと思っていたより傾斜しているから行けるかなと思ったらクルマが停まったり流れてしまう」(藤野)、「壁が近いからミスをすると大惨事になる。でもそういうコースはハラハラして好きです」という意見も出ていた。見た目では簡単そうに思えるが、実際はかなりデンジャラスなコースのようだ。
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