KDDIは2020年度第1四半期(2020年4~6月)の決算説明会を開催。売上高は1兆2426億円(前年同期比0.3%減)、営業利益は2907億円(同13.7%増)と若干の減収ながら、大幅な増益を果たしている。
説明会に登壇したKDDI代表取締役社長の髙橋 誠氏は、この増益について必ずしも全面的にポジティブな見方をしなかった。というのも、新型コロナによる影響もあり、端末の販売台数は前年同期比で45万台減少。販売コストの減少による241億円の増益が含まれているためだ。
特に課題となるのが3月末にスタートした5G。新型コロナにより「出鼻をくじかれた」とのことで、販売状況はかなり苦戦している模様。アフターコロナ時代に向け、IoTを含めた付加価値があるサービスを展開していくのに5Gの普及は絶対に必要としており、「(5Gへの移行は)焦ってやらないといけない」と語った。
一方で、5G基地局の開設については当初の予定から前倒しで進めるとともに既存周波数の切り替えも予定している。また、5Gスタートに合わせて予定していたイベントなどを秋から再展開。端末販売にも2020年度後半に力を入れることで、当初予定どおりの台数を達成したいとした。
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