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バイク女子・美環、日産「NOTE e-POWER NISMO S」でホットハッチの未来を感じる

2020年08月08日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●美環(@puritendon) 車両協力●日産自動車

「NOTE e-POWER NISMO S」(272万1400円~・税込)

 色々なクルマに乗る若葉マークの美環さん。どうやら軽自動車やBセグメントのクルマがお好みの様子。中でもハイブリッド車がお好みという雰囲気。そこで今回は、ハイブリッドでありながらスポーツドライビングが楽しめる1台、「NOTE e-POWER NISMO S」に試乗しました!

 NOTE e-POWER NISMO Sは、NOTE e-POWERを元にしたホットハッチ。ということで、美環さんにe-POWERとは何かと尋ねてみたところ……。

 というわけで、簡単に説明します!

電気自動車、e-POWER、ハイブリッドそれぞれの駆動の違い。e-POWERが発電機搭載の電気自動車であることがわかる

e-POWERユニット。左側がエンジン、右側が発電機(ジェネレーター)とモーターという構成だ

 ハイブリッド車はエンジンとモーターの両方を搭載し、走行シーンによって切り替える(もしくは両方動かす)のが一般的です。ですがe-POWERは「駆動は100%モーター、その電力をエンジンが発電する」というもの。現時点における電気自動車最大の懸念点「充電設備」の問題をクルマ側で解決したというわけです。セールスポイントは「もっとも効率のよい回転数でエンジンを回すから燃費向上が期待できる」「モータードライブだから静か」というエコの面が強調されますが、「電気自動車らしいトルクフルな走りが楽しめる」点も見逃せないポイント。そのトルクは少し前の2リットルターボ車と同等というのですから「NOTEにSR20DET(シルビアなどに搭載されたエンジン)を載せてしまったらどうなる? それはワクワクするよね!」です。

 そんなNOTE e-POWERはいわば「生まれ持ってのホットハッチ」といえそう。それをNISMOがさらに手をかけて、ベリーホットにしたのが、今回のNOTE e-POWER NISMO Sになります。

現時点で最強・最速のe-POWER搭載車
2Lターボクラスのトルクが魅力

隙間なくギッシリ詰め込まれた印象を受けるNOTE e-POWER NISMO Sのエンジンルーム

 さて、NOTE e-POWER NISMO SはNOTE e-POWER NISMOをベースに、最高出力109psに対して、136psとしたパワーアップしたe-POWERユニットを搭載。もちろんトルクも254Nmから320Nmと、馬力と同様25%アップとなっています。電気モーターで動くクルマをどうやってパワーアップしたのかというと、やり方は実に単純。ミニバンであるセレナe-POWERのモーターを搭載した、というわけ。セレナはNOTEと比べ400kg以上ヘビーなクルマですから、現時点においてNOTE e-POWER NISMO Sは「最強・最速のe-POWER搭載車」という言い方ができそうです。

NOTE e-POWER NISMO Sのサイドビュー。リアのホイールハウスに空気を流入させないサイドステップなど、レースで培った技術が随所に光る

リアビュー。マフラーは1本出しで専用品を搭載。ディフューザーが走りを意識させる!

大型のリアスポイラーを搭載。派手さより機能性と上品なデザインとしているのがNISMOらしい

リアにつけられたNISMO Sのエンブレム

フロントのVラインに青い加飾。そこに光るNISMO Sのエンブレム

NISMOロードカーといえば横のLEDポジションランプ。もちろんNOTE e-POWER NISMOにも取り付けられている

 シャシーや足回りも、もともと強化されているNOTE e-POWER NISMOに、さらなる補強を加えるなど、チューンアップ。となると外観もさぞかし……と思いきや、ヘッドライトがLEDとなりエンブレムにSの文字がつく程度のさりげなさ。とはいえ、NISMOらしく所々に赤いラインが入ったエアロは迫力十分のカッコよさ。ここにエコを意識させる青の加飾が加わり、新しい時代のスポーツグレードの在り方を感じさせます。

NOTE e-POWER NISMO Sの運転席に座る美環さん

NOTE e-POWER NISMO Sの室内。赤い加飾がスポーツグレードの証だ!

ステアリングにスエード調の専用品を奢るなど、やる気になる室内空間

シフトはジョイスティック式を採用。運転席側にはドライブモードボタンが配されている。取材は主にスポーツモードで行なったが、ECOでも十二分に楽しい!

アルミ製スポーツペダルを装備。このフィールもまた良い! フロアーマットにNISMOのエンブレムがついて気分がアガる!

 内装は専用レカロシートや本革ハンドルといった、スポーツグレードではおなじみの仕様。NISMOグレードは初めての美環さんも「これはカッコイイすな! あとちょっと硬めだけれど、不快じゃないですね」と高評価。ただし装備面ではやや不満。まず、これはNOTE e-POWERに言えることですが、標準でUSB端子が用意されていません。アクセサリーソケットにUSBアダプターを刺して使えば解決しますが、やっぱりあった方がうれしいですよね。あわせて近年はナビの大画面化が進んでいますが、NOTE e-POWERはちょっと小さめですので、大画面に慣れている人にはちょっと悲しいところ。そしてNOTE e-POWER NISMO Sは、シート座面の高さ調整ができず、小柄な美環さんの場合、おざぶを敷かなければなりません。折角のスエード調レカロシートなのに、ちょっと残念。

後席はスエード調の専用シートを採用。ここでもスポーツらしさを味わえます! 大人の男性でも余裕で着座可能

普段使いでは十分すぎるほどの荷室を確保。このパッケージの良さがNOTEの魅力でしょう

 後席は十分な広さが確保され、大きな男性でも着座できます。でありながら、荷室も十分に確保。もちろん後席を倒せば、より大きな荷物が積載可能なのは言うまでもありません。このパッケージングの良さがNOTE e-POWER人気の秘密なのでしょう。

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