NECは8月18日、ビジネスPCの新製品を発表した。8月18日から順次受注を開始する。新型コロナウィルス感染症対策を踏まえ、ライフスタイル、ワークスタイル、ビジネススタイルのデジタル化(DX)が進んでいる。NECとしても全社的に"ニューノーマルプロジェクト"を発足させ、ノートPCの商品企画などの改善を実施しているという。
発表製品としては、全16タイプ46モデルがある。OSは最新のWindows 10 April 2020 Update(2004)を搭載。また、シンクライアントなどを想定し、Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCも一部モデル(新しいものは4タイプ10モデル)向けに提供する。
特に注力したのが「VersaPro UltraLite タイプVG」だ。価格は34万4000円(税抜)から。出荷開始は8月24日。
13.3型のモバイルノートで、インテルの第10世代Core iシリーズ(Core i7-10510U 1.8GHz、Core i5-10210U 1.6GHz)の搭載のほか、LLバッテリーの搭載時に約868gと重量を押さえつつ最大24時間(Lバッテリー搭載時は約814gで約15時間)と長時間のバッテリー駆動に対している。
VersaPro UltraLite タイプVGは、USB Type-C経由での映像出力や充電に対応。また、YAMAHA Audio Engineの採用により、ノイズサプレッサー(空調音など周囲のノイズを低減)、ルームエコー抑制機能(室内の反響による声の聴きにくさを改善)を追加している。従来からあるパーソナルモード/マルチユーザーモードの選択も可能だ。
Wi-Fi 6にも対応。また、LTEモジュール内蔵モデルは、3キャリアアグリゲーション(LTE-CA)に対応。LTEアンテナは液晶ベゼルの上部に置くことで、通信感度を確保する構造とした。
また、キーボードは左右ギリギリまで広げ、19mmピッチ、1.5mmストロークと15.6型ノート並みのサイズを確保。キートップの英字サイズも110%と従来より大きくし、指にかかりやすいキートップ形状にしている。
デザインについてもキーボード周囲の凹形状をなくし、排気口を筐体背面に配置している。また、電源ボタンは指紋認証センサーと一体化している。本体は16.7mmと薄型。左側にUSB 3.1 Type-C/USB 3.0 Type-C端子を2基(3.0のほうは充電と映像出力兼用)、右側にUSB 3.1端子とHDMI端子を装備している。
急速充電対応のACアダプター(重量約120g、容積103cc)を利用することで、1時間で80%の充電ができる。標準のモノとは別に、オフィスに常備しておくことで、途中、移動を挟んだ仕事などでも効率よく充電が進められるという。
また、23.8型フルHDの「LCDE243F-CF」も用意。3辺狭額縁で、PCとUSB Type-C接続のハブ機能を持つため、キーボードやディスプレーなどをまとめられる。また、USB-C拡張ポートドックなどと組み合わせることも可能だ。
ほかには、15.6型でAMDのRyzen 5-4500Uを搭載した"NEC得選街"専用モデル「VersaPro J タイプVW」も投入する。SOHO向けに低価格で高性能な製品として提案する。こちらもYAMAHA Audio Engineを搭載。Wi-Fi 6対応で、最大32GBメモリーを搭載可能。重量は約2.2kgで、約6時間の利用が可能となっている。価格はオープンプライス。
デスクトップの「Mate タイプME/MB」も新筺体とし、HDMI端子などを装備した(アナログRGB端子は非搭載)。BTOでGPU(Radeon 520)の追加も可能。
さらに小型筐体の「Mate タイプ MC」は第10世代 Coreプロセッサーなどが選択可能となった。
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