週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

最速SoCにリフレッシュレート144Hz、ASUS「ROG Phone 3」がついに姿を現わす

2020年07月23日 00時30分更新

 ASUSは22日(現地時間)、オンライン発表会を開催し、ゲーミングスマホ「ROG Phone」シリーズの第3世代モデルとなる「ROG Phone 3」を発表した。なお、国内でのリリース予定や価格などは公表されていない。また、製品写真については開発中のサンプルである点も注意いただきたい。

最強ゲーミングスマホという言葉は過言ではないASUS「ROG Phone 3」がついに発表。ロゴの下の半透明部にはヒートシンクがある

最速SoC「Snapdragon 865 Plus」を初搭載
「Strix Edition」との2モデル構成に

 まず、ROG Phone 3の主な特長を挙げると、現行最速SoCのクアルコム「Snapdragon 865 Plus」を搭載するほか、144Hzのリフレッシュレート、タッチパネルの応答速度の大幅な強化、トリガーボタン代わりに使える「AirTrigger」の機能アップなどがあり、スマホゲーマーに向けたさらなる強化が施されたモデルに仕上がっている。

ディスプレーのサイズは前モデルの「ROG Phone II」と同じ6.59型。周辺機器の多くは互換性を保っている

 なお、今回は上位モデルの「ROG Phone 3」とは別に、SoCが通常のSnapdragon 865で、メモリー/ストレージ容量でも差がある「ROG Phone 3 Strix Edition」と名付けられたモデルも用意されている。

 さて、個々の機能を見ていこう。ROG Phone 3で最も注目を集めるのは、やはりSnapdragon 865 Plusだろう。コア自体はSnapdragon 865と同じ「Kyro 585」ながら、「プライムコア」と名付けられた最速のコアは無印865より10%アップの3.1GHzで動作する。さらに最大16GBまで搭載されるメインメモリーはLPDDR5、ストレージもUFS 3.1といずれも最新の規格が用いられている。

Snapdragon 865 Plusを初搭載

 この高速SoCを活かすべく、冷却性能にも力が入っている。半透明になった背面中央部に装着されるヒートシンクは前モデルの6倍のサイズ。ベイパーチャンバー、熱伝導フィルム、アルミフレームの組み合わせで効率よく冷却する。そして、ROG Phoneシリーズではおなじみの外付けクーラー「AeroActive Cooler」は、前世代から回転数が40%アップしている。

ROG Phone 3の冷却機構

新型になった「AeroActive Cooler」が付属する

スペースの問題でROG Phone 3では本体からイヤホン端子が省略されているが、AeroActive Coolerには搭載

安定したフレームレートが維持できるという

タッチパネルの入力遅延が前モデルや他社スマホの約半分
サウンドにも力を入れてゲームへの没入度アップ

 もう1つの注目がディスプレーとタッチパネルの反応速度。6.59型有機ELは、すでに一部のゲーミングスマホでも採用されている144Hzのリフレッシュレートに対応し、タッチサンプリングレートは270Hz。さらに強調されているのがタッチパネルのレイテンシで、25msという数字は前モデルや現行の他社ハイエンドと比較して約半分であるとしている。

ROG Phone 3でも144Hzのリフレッシュレートに対応

タッチ入力時の遅延がほぼ半減するという

 ソフトウェア面では、ゲーム向けにパフォーマンスをアップする「X Mode」への切り替えを通知領域からワンタッチで可能にしており、細かなカスタマイズだけでなく、あらかじめ用意された3つのレベルで切り替えることも可能。

「X Mode」ではゲームプレイ時の各種設定が可能

LV1/2/3という形でも変更できる

 また、ROG Phoneシリーズで継承されてきた側面キーのAirTriggerも3となり大幅に強化されている。タッチを感知する超音波センサーに加えて、モーションセンサーも搭載。タッチやスライドなどの操作に加えて、素早くスワイプする操作や押しっぱなしで連打となる操作、1つのキーの左右で2つのボタンとして扱う操作などもサポートされている。

側面の「ROG」の文字の部分で操作可能

新たな操作にも対応した

 バッテリーは容量が6000mAhで最大30Wでの急速充電に対応と、スペック上は前モデルと同じだが、75%までの充電が45分で可能と高速化している。また、充電時の上限を設定したり、あえてゆっくり充電するなどの設定が可能で、本来のバッテリー性能を長期間維持できる技術も採用されている。

バッテリーの寿命を延ばす工夫も

 サウンド面ではパワフルなステレオスピーカーも特徴だが、DIRACによる補正技術を採用することで反響音やクロストークを抑えて、クリアかつ詳細な音声再生を実現し、ゲームへの没入度を高める工夫も施されている。

DIRACによる音響補正技術を搭載

周辺機器は前モデルと基本的に互換性ありも
新型TwinView Dockはリフレッシュレート144Hz対応

 周辺機器は本モデルでももちろん充実している。下の資料からもわかるように付属の外付けクーラー以外の多くで互換性を持っているが、2画面を実現する「TwinView Dock」の新型は本体と同じく144Hzのリフレッシュレートに対応しているので、当然セットで欲しくなるはず。

周辺機器の互換表

TwinView Dock自体は前世代のものも流用可能だが、最新の「TwinView Dock 3」であれば144Hzのリフレッシュレートにも対応

 ROG Kunai 3 Gamepadは本体に取り付けるほか、単体でも使えるパッドだが、単体時により専用ゲーム機ライクなスタイルで利用できるようになっている。また「Light Armor Case」は、本体から光を取り込むことで、ドット絵風に大きくロゴを光らせられるオプションの専用ケースだ。

「Light Armor Case」を装着したところ

 なお、そのほか現時点で公表されている主なスペックは以下の表を見ていただきたい。カメラはメインが1/1.7型で64メガのソニー製センサー「IMX686」で、125度の画角を持つ13メガ超広角カメラ、5メガのマクロカメラの3眼構成となっている。

カメラももちろん高性能

  ROG Phone 3 ROG Phone 3
Strix Edition
ディスプレー 6.59型有機EL(19.5:9)
画面解像度 1080×2340
サイズ 78×171×9.85mm
重量 240g
CPU Snapdragon 865 Plus
3.1GHz(オクタコア)
Snapdragon 865
2.84GHz(オクタコア)
メモリー/ストレージ 12/128GB
12/256GB
12/512GB
16/512GB
8/128GB
8/256GB
12/256GB
外部ストレージ ×
OS Android 10
対応バンド 5G NR:n1/n2/n3/n5/n28/n41
/n66/n71/n77/n78/n79
LTE:1/2/3/4/5/7
/8/12/13/17/18/19/20
/25/26/28/29/30/32/66/71
/34/38/39/40/41/48
W-CDMA:1/2/3/4/5/6/8/19
4バンドGSM
 
無線LAN Wi-Fi 6(2×2 MIMO)
カメラ アウト:64メガ+13メガ(超広角)
+5メガ(マクロ)/イン:24メガ
バッテリー容量 6000mAh(30W充電対応)
生体認証 ○(画面内指紋)
USB端子 Type-C
SIM形状 nanoSIM×2
 

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります