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カメラが飛び出さなくなった「OPPO Find X2 Pro」はどこまで魅力的なのか

2020年07月20日 12時00分更新

「OPPO Reno 10x Zoom」をブラッシュアップしたカメラ

 OPPO Find X2 Proの特徴的な要素の1つはカメラだ。OPPO Find X2 Proは3つのカメラを搭載しており、メインカメラは約4800万画素/F値1.7、超広角カメラは約4800万画素/F2.2で、いずれもソニー製のイメージセンサーを採用している。

カメラは三眼構造で、一番上にあるのがペリスコープ構造の望遠カメラ。他の2つのカメラはいずれも4800万画素と高い画素数を誇る

標準カメラで撮影した写真。水しぶきなど細かな部分もしっかり再現されていることが分かる

 そしてもう1つは約1300万画素/F値3.0の望遠カメラ。こちらはペリスコープ構造を採用し、最大10倍まで画質を落とさないハイブリッドズームに対応。デジタルズームも用いれば最大で60倍までのズームが可能となっている。

 この構造とスペックを見ると、OPPOが日本にも2019年に投入した「OPPO Reno 10x Zoom」に近い印象だ。ただ、OPPO Reno 10x Zoomは超広角カメラが800万画素だったことを考えれば、進化していることは確かだろう。

超広角カメラで撮影した写真。OPPO Reno 10x Zoomと比べると超広角カメラの性能が大幅に向上している

標準カメラで撮影した写真

10倍ズームで撮影した写真。ペリスコープ構造のカメラを活用して画質を落とさずここまで寄れる

デジタルズームも活用すれば60倍ズームで撮影することも可能。撮影時には画質が落ちるのと、手ブレに要注意だ

 カメラは3眼ということもあり深度センサーは搭載されていないが、ポートレート撮影にはしっかり対応している。また「夜」を選べばすべてのカメラで「ウルトラナイトモード3.0」を活用し、夜景など暗い場所を明るく写し出すことが可能だが、特にF値が小さいメインカメラは、通常の撮影でも薄暗い場所くらいであれば明るく写せる印象だ。

メインカメラでポートレート撮影をした所。深度センサーは搭載されていないがしっかり背景ぼかしが効いていることが分かる

半地下の駐輪場を撮影。目視ではかなり暗い場所だが、ウルトラナイトモードを使わなくてもここまで明るく撮影できる

 さらにメインカメラを使うことで、マクロ撮影も可能。性能上は3cmまで寄ることができるとされているが、体感では1.5cmくらいまで寄ってもボケなく撮影できる印象だ。

マクロ撮影で花を撮影した所。かなり寄って撮影することが可能だ

 動画は4K・60fpsまでの撮影に対応しており、動画利用が増えていることもあってプレビュー画面でリアルタイムにHDRを施す「Live HDR」への対応や、風のノイズを低減するなどマイクの機能強化もなされている。またプリインストールの「Soloop」というアプリを使えば、複数の動画を組み合わせたショートムービーを簡単に作成することも可能だ。

撮影した動画はプリインストールの「Soloop」を使うことで、複数の動画を使ってショートムービーへと仕上げられる

 ちなみにフロントカメラは約3200万画素/F値2.4と、こちらも高い性能を誇っている。OPPOが得意とする「A.I.ビューティー」にももちろん対応するが、やはり赤外線センサーがなくなったことから、顔を立体的にスキャンしてビューティー機能を施すといった仕組みではなくなっている。

フロントカメラで撮影した写真。3DスキャンはなくなったがA.I.ビューティー機能はしっかり搭載されている

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