SELFは7月16日、ECサイトや予約ポータルサイト上で商品とユーザーを自動で解析・把握し、効果的な商品マッチングをすることで顧客の購買体験を向上させるという次世代セールスサポートツール「SELF LINK」を正式リリースした。
SELF LINKは、まるで豊富な商品知識を持った販売員のような対応・提案を提供するというセールスAI。導入サイトの全商品の特徴を自動で把握した後、全ユーザーの行動も分析・把握。それにより、サイト上の商品の人気・アクセス傾向などを統計的に導き出し、ユーザーとの会話によって得られた顧客一人一人のニーズに対して、最適な商品を提案するという。
自動把握した商品の特徴とユーザー行動分析から得られた統計データから、相対する顧客の「ほしい」を見つけだし、顧客一人ひとりのニーズ別に、買う根拠を示す提案会話を実施することで「顧客の迷い」を払拭する接客を実現するとしている。
顧客のサイト内行動、AIとの会話で得られる目的やニーズ、他の顧客の商品閲覧や購買行動を総合的に分析し、顧客一人ひとりに適した商品を提案することで、購買意欲にアプローチし、コンバージョン行動に繋げる。また、会話の流れと商品提案をうまく構成することでアップセル・クロスセルにつなげ、客単価の向上にも貢献するという。
その場限りの接客ではなく、サイトを訪問した顧客の特徴を記憶し、次に訪問した時もその特徴を踏まえた接客が可能。継続的に顧客の購買行動をサポートし、魅力的な商品提案やサイト内での商品探しの利便性を高めることで、顧客のサービスへの信頼を獲得し、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を向上を図る。
導入先となるサイトの改修や、追加のシステム開発は一切不要としている。必要なのは、スクリプトのタグをサイトに埋め込む作業のみ。追加の開発により購買履歴、ユーザーIDを連携活用することも可能。
6月8日~6月16日の9日間、東急百貨店様のオンラインショップ「東急百貨店ネットショッピング」にて本サービスを実証導入。サイト上のAI接客員との会話を「利用したユーザー」と「利用しなかったユーザー」を比較したところ、非利用ユーザーに比べて、利用ユーザーの方がコンバージョン率がおよそ2.5倍、顧客単価はおよそ1.6倍高くなるという結果が得られたという。なお、今回の実証導入では「カートに入れる」=「コンバージョン」と定義している。
今回の実証導入はギフト分野を対象項目とし、贈答案内からの商品提案を実施。顧客ニーズにマッチした商品を提案したことで客も満足し、予算を多少超えても、「これなら喜んでくれそうだ」「プレゼントしたら喜びそうだな」といった購買意欲を引き出すことに成功し、単価の向上につながったとしている。
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