メディカルデータカードは7月15日、慶應義塾大学病院産科外来での遠隔妊婦健診において、同社の健康記録アプリ「MeDaCa」の利用が開始されたと発表した。
同社および慶應義塾大学病院、中部電力による共同の運用。メディカルデータカードは患者が自分の医療情報を自己管理するシステム(パーソナル・ヘルス・レコード)をデジタルで実現するシステム「MeDaCa」(一般向け)と「MeDaCa PRO」(医療機関向け)を提供している。
今回の取り組みは、妊婦の同意のもとでメディカルデータカードのMeDaCaアプリを活用、医師と妊婦のビデオ通話による診察や、 検査結果・処方箋控えデータなどをオンラインでアプリに送信。さらに中部電力のデータプラットフォームを活用して妊婦が自宅で計測した血圧や体重データを医師が診察の際に確認するというもの。分娩および妊婦健診は、 新型コロナウイルスの流行でも先延ばしができないため、遠隔妊婦健診を受けることで通院による感染リスクや身体的・精神的負担を軽減することができるという。
慶應義塾大学病院は、内閣府より戦略的イノベーション創造プログラム「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の研究開発事業を受託しており、今回の取り組みはその成果のひとつ。同病院では取り組みへの移行を順次進め、将来的にはスマホを用いて定期的な妊婦健診は可能な限り遠隔で実施することを考えているという。
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