週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

オリンパス「E-M1 Mark II」で撮った梅雨猫を振り返る

2020年07月14日 12時00分更新

ガレージの屋根に猫が似合う。遠くをじっと見ている凛々しい姿を56mm F1.4で。2020年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

梅雨時期はなかなか外に出られないので
過去に「オリンパス E-M1 Mark II」で撮った写真を紹介

 今年の梅雨はなんとも悪天候が続いてしまって、豪雨にみまわれた地域のみなさま、お見舞い申し上げます。人も動物も無事でありますように。

 なかなか猫散歩もしづらい天候が続いたので、オリンパスのカメラで撮った猫、第2弾をいくのである。今回は最近、「OM-D」で撮った猫。新製品の「E-M1 Mark III」は買ってないので前モデルになるけれども、今でも現役でバリバリ普通に使ってますよ、というニュアンスで。

 というのも先日、なかなかよいカットが撮れたのだ。それが冒頭写真。ぶらぶら歩いてたらとあるおうちのガレージがなんか不自然だったのである。屋根の一部がちょっともこっとしてる。近づいてみると、屋根の上で猫が転がってたのだ。こういう半透明の屋根だと下から撮りたくなるよね。ってことでそっと近づき、しばらくじっとしてると猫の方も「あ、こいつはほっといていいんだな」って感じになる。そして遠くに目をやったところを撮影。

 なんか屋根の上から周辺警戒中って感じがいい。ちなみに発見した瞬間、遠くからそっと……つまり猫がわたしに気づく前に撮った写真がこちら。もう思い切りぐでっと寝てて、キリッとしてる冒頭写真とのギャップがいい。そんなところに顎を乗せてるから見つかるんだってば。

遠くからこっそり気が抜けた姿を12-100mm F4で。梅雨時は湿度が高くてこんな風になっちゃうよね。そういう油断した姿がいい。2020年6月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 なんか、屋根の上に猫を見つけるとそれだけでそこはかとなく得した気になる。こちらは屋根の上からベランダに帰ろうと手をかけた瞬間。この猫が飼われてるのか地域猫なのかはよくわからないけど、手慣れたものである。こういう距離で出会うことがあるので、OM-DにM.ZUIKO 12-100mm F4.0は手放せないのだ。

こちらは春に撮った写真。自転車で走ってたら屋根の猫が見えたので思わず止まって撮影。ちょうどベランダへ引っ込むところだったのだった。2020年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 屋根もいいけど、めちゃ狭いフェンスの上を歩く姿も猫っぽくてたまらない。なんとも器用に狭いところを歩くのだ。ゆっくり歩いてきたので一番いいアングルを探して撮影。すべりやすいフェンスの上を上手に歩いてるのがわかる。

狭いところを上手に歩く姿は猫らしさ満載で良い。黒猫だったけど陽射しのおかげできりっとした感じに。2020年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 もうひとつ猫が似合うなと思うのが祠。実はこの弁財天の祠、元禄6年(1674)に建立されたすごく古いもの。それを見に行ったらちょこんと座ってる奴が。この日は望遠レンズを持っていなかったので、そーっと近づいて撮影。雨が降りそうな空模様の下、古い石の祠とキジトラの猫が保護色のようにマッチしててよいのである。実はこういう天気は嫌いじゃない。

弁財天の祠を撮ろうと近づいたら猫が隠れてたのだった。猫の目の高さにしゃがんでファインダーを覗いて撮影。レンズは30mm F1.4で。色的に地味なときは明るいレンズで背景をボカした方が猫が埋もれない。2020年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 でも、蒸し蒸しして雨が降りそうなときは屋根があるところに避難しちゃうよね、ということで最後は保護猫シェルター「queue」で撮らせてもらった猫。毛繕いしていたので舌を出した瞬間をずっと狙ってた中、これが一番愛らしかったので採用。

56mm F1.4でぐぐっと寄って毛繕いを。毛繕いはどのタイミングのカットが一番いいか、選ぶのが楽しい。これは舌がチャームポイント。2020年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 もう1枚。梅雨時、昼間は猫たちもお昼寝モードで夕方になると起き出してくる。でも室内なのでちょいと暗い。

 だから無理に感度を落とさず黒猫の黒さを活かして夜のざらつき感を出してみた。いや本当はセッティングをミスって予定より高い感度で撮っちゃったのだけど、それならばとノイズ感を強調してみたのだった。

夜の黒猫。真っ黒な顔に目だけがきらり。2020年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 梅雨空は梅雨っぽく、夜は夜っぽく、ですなぁ。

■Amazon.co.jpで購入
 

筆者紹介─荻窪圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事