“ヘッドフォン祭”にも度々顔を見せ、日本でもおなじみだった韓国アイリバーの元CEO、ジェームズ・リー氏が、同社の退社後に新たに“Kontinum”という、デジタルオーディオプレーヤーのブランドを立ち上げた。アイリバーは、Astell&Kernブランドを展開しており、その責任者として活躍した人物だ。
その第1弾として紹介されているのが「K100」というDAPだ。K100は前から見ると、大型の5インチ液晶画面と物理キーによる操作を兼ね備えている普通のDAPのように見える。しかし背面を見るとスリムなボディの底部に丸い膨らみがあって、そこに取り外し可能のバッテリーが格納されている。これが大きな特徴である。
このバッテリーは、単3乾電池などではなく、“テスラ21700”充電池というものだ。この電池は、電気自動車で有名なテスラが、新型車のバッテリーとして開発したもので、高出力と信頼性が期待できるという。デジタルオーディオプレーヤーは、高い消費電力が持続して必要となり、熱源にも近いため、リチウム電池の劣化が早いとのこと。もちろん21700は日本市場でも交換品が容易に入手出来る。
訂正とお詫び:リチウムイオン充電池の種類を21700に修正しました。(2020年7月6日)
ヘッドホン端子は3.5mmとバランス駆動用の2.5mm4極端子を持つ。K100はシングルエンド4.0Vrms、バランス8.0Vrmsの高出力なアンプを持つが、この新型電池は4900mAhの容量があり、8時間の連続再生が可能だ。充電は本体に電池を格納したまま、USB経由で5V/2A対応の電源で行う。
K100はハイエンドクラスのDAPで、DACはAK4479EQをデュアル搭載しているので、高い性能が期待できる。OSはAndroidをカスタマイズしたもので、APKファイルのインストールも可能なので、Spotifyなどのストリーミングにも対応できるだろう。また、Wi-Fiがあるので、ワイヤレスでファームアップができる。
内臓メモリーは128GBで、microSDカードスロットが1基搭載されている。Bluetoothにも対応して、USB DACにもなるなど一般的な機能はだいたい装備されている。重量は295gなので十分にポータブルDAPとして持ち運べるだろう。
価格はおおよそだが1500ドル前後(約16万1500円)を予定しているそうだ。日本での販売については未定とのことだが、なかなか興味ある新機種と言えるだろう。
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