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コードネームはタピオカ! 100gを切る超軽量Xperia「Xperia tipo」

2020年07月03日 10時00分更新

 日本でAndroidスマホといったらXperia! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(Xperia 1以降は番外編としてグローバルモデルを紹介しています)。


分厚いけど超軽量の「Xperia tipo」
デュアルSIMモデルもあり!

 今回紹介するXperiaは、2012年に発表された非常にコンパクトな「Xperia tipo」です。コードネームは今なら女子受けしそうな「Tapioka」、モデル番号は「ST21i/ST21a」となっており、さらにデュアルSIM対応の「Xperia tipo Dual」も存在します。

Xperia tipo

 ディスプレーサイズは、3.2型(480×320ドット)、本体サイズは約57×103×13mmという手のひらに収まるサイズ感に、重さはわずか99.4gと100gを切るほどの軽さ。

Xperia tipo Dualの背面。SIMスロットがやや特殊

 スペックは、CPUがSnapdragon MSM7225A、メモリーは512MB、内蔵ストレージは4GBですが、使用可能な領域は約2.5GBでした。外部ストレージとしては、最大32GBまでのmicroSDカードに対応します。バッテリーは着脱可能で、小柄なボディーながら1500mAhという容量。OSはAndroid 4.0を搭載していました。

iPhone 4Sと比べてもその小ささがわかる

 ボディーは丸みを帯びたキュートなデザインで、ディスプレーの下部にあるラウンドした窪みが特徴的。背面にはXperiaロゴとSony Ericsson時代から続く緑目玉ロゴが。背面カバーは取り外し可能で、SIMカードやmicroSDカードにアクセスできます。横長の穴のような部分はスピーカーの通し穴で、ストラップホールは外側のカバーを通して本体にある爪に引っ掛けるという方式でした。

背面パネル

 また、物理キーは電源ボタン、ボリュームキーのみ。ほかにはイヤホンジャック、microUSB端子を備えます。 背面のカバーは取り外しができ、SIMカードやmicroSDカードにアクセスできます。「Xperia Go」のような防水防塵性能はありません。

 カメラ機能は、メインに約320万画素CMOSセンサーを搭載。4倍のデジタルズームに、撮影動画サイズは最大VGA。LEDライトや、Xperiaのアイデンティティーとも言えるカメラキーもありません。さらにインカメラも搭載していません。メインカメラの画素数も低く、小型なボディーにひとまずカメラがあるという感じでしょうか。

端末上部

 カラーバリエーションは、クラシックブラック、クラシックホワイト、ディープレッド、ネイビーブルーの4色展開。特に、ディープレッド、ネイビーブルーは鮮烈な色彩を放っています。

 同時期に発売されたXperia Z Ultraの存在と比較して、少し厚みはありながらもポケットにすっぽり収まる非常にコンパクトなボディーが魅力的に映るモデルでした。

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