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実売9万9800円! MSIの「Ryzen 5 4500U」搭載14インチ軽量ノート「Modern 14」の実力をチェック

2020年06月30日 11時00分更新

 テレワークや子供のオンライン学習などで需要が高まっているノートPC。さらに小型軽量モバイルノートPCは、自宅や会社、学校、カフェのテラス席などソーシャルディスタンスを取れる場所で、仕事や打ち合わせ、学業に勤しむ際も活躍する。

 そうしたノートPCの中で、いま最も注目を集めているのが、モバイル向けCPU(APU)の“AMD Ryzen 4000シリーズ モバイル・プロセッサ”(Ryzen 4000シリーズ)搭載モデルになる。デスクトップ向けCPUの第3世代Ryzenで、コア数やコストパフォーマンスにおいてインテルを圧倒しただけに、最新の第3世代Ryzen 4000シリーズは、目が離せない存在になっている。

 今回、そんなRyzen 4000シリーズを搭載したノートPCの中から、13インチクラスのボディーに14インチ液晶ディスプレーを収めたコンパクトな軽量ノートPCであるMSI「Modern 14-B4M」のサンプルに触れる機会を得た。10万円アンダーのRyzen 4000シリーズ搭載モバイルノートPCの実力をチェックしてみるとしよう。

AMDの最新モバイルCPUを搭載したMSIのビジネス・クリエイティブ向けノートPC「Modern 14-B4M」。6月に発売された最新モデルで、直販価格は9万8800円になる

6スレッド、4GHz動作のRyzen 5 4500Uを搭載

 簡単にModern 14-B4Mのスペックを紹介していこう。CPUの「Ryzen 5 4500U」は、CPUに「AMD Radeon RX Vega 6」を内蔵し、6コア/6スレッド、2.3GHz~4GHzで動作する。メインメモリーはDDR4-3200動作のオーバークロックメモリーで、容量は余裕の16GBを標準で搭載する。

 空きスロットはないが最大32GB(1スロット)に拡張できる。その他、ストレージは512GB SSD(NVMe M.2) を備え、液晶ディスプレーにはフルHD(1920×1080ドット)解像度の14インチ ノングレアを採用している。

CPU-Zの情報。製造プロセス7nmのRyzen 5 4500U。最大クロックは4GHzになる

動画エンコードで全コアに負荷をかけた状態のタスクマネージャー。動作クロックは3.7GHz台で推移していた

GPU-Zの情報。グラフィック機能はCPUに内蔵されたRadeon Graphics(Vega 6)のみになる

HWiNFO64のシステム情報。メインメモリーは、Ryzen 4000シリーズがサポートする高速なDDR4-3200を搭載している

試用機の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 5 4500U」
(6コア/6スレッド、2.3~4.0GHz)
メモリー 16GB(DDR4-3200)
ディスプレー 14インチ
(1920×1080ドット、ノングレア)
グラフィック AMD Radeon RX Vega 6(CPU内蔵)
ストレージ 512GB SSD
(NVMe M.2、PCI Express 3.0 x4接続)
インターフェース HDMI×1、USB3.2 Gen1 Type-C×1、USB2.0 Type-A×2、ヘッドホン入出力×1
無線機能 Wi-Fi 5(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0
サイズ 319(W)×220.2(D)×16.9(H)mm
重量 約1.3kg
OS Windows 10 Home 64bit

持ち運びに優れた薄くて軽いボディー

 ここからは、スリムかつコンパクトなModern 14-B4Mの外観をチェックしていこう。ボディーカラーは会社や大学、カフェなど使うシーンを選ばない落ち着いたブラックで、天板にはMSIおなじみのエンブレムがシルバーで配置されている。

 ボディーサイズはA4用紙よりもひと回り大きい程度となる幅319mm、奥行き220.2mmになっており、本体重量は実測で1.333kgになる。本体を小脇に抱えて、部屋や社内を軽快に持ち運べるだろう。なお、長時間の外出時などに必要なACアダプターの重量は282gあったので、持ち運び時の総重量は1.615kgだ。

シンプルなブラックのボディー。天板にはMSIのエンブレムを配している

ACアダプターは、持ち歩きしやすいコンパクトサイズになっている

本体重量は実測で1.333kgになっている

ACアダプターと電源ケーブルは282gになる

 液晶ディスプレーの追加する際や、マウスなどのUSB入力デバイスを接続する際に重要になるインターフェースだが、Modern14はモバイルとしては十分な数を装備している。

 最も利用するUSBポートはUSB 3.2 Gen1に対応するType-C×1と、USB 2.0対応Type-A×2の合計3ポート。Type-Cポートに付属の拡張アダプターを接続すれば、USB 3.0 Type-A×2、ギガビットLAN、SD/micro SDカードリーダーに拡張できる。そのほか、HDMI端子、ヘッドホン/マイク入出力端子、micro SDカードリーダー、92万画素WEBカメラを備えている。

左側面には電源コネクターとHDMI、USB 3.2 Gen1 Type-C、micro SDカードリーダーを備える

右側面は2基のUSB 2.0 Type-A、ヘッドホン/マイク入出力端子を装備

有線LANとUSBポートの増設ができる拡張アダプターが標準で付属する

軽快にタイピングできるキーボード

 キーボードはバックライト内蔵タイプで、キーピッチは実測約19mmで、キーストロークは公称1.5mm。軽い力でサクサクとタイピングできる。

 配列は「¥」や「\」キーが小さく、「Fn」キーが右側(Windowsキーと入れ替えできる)にしかないなど、使い始めは違和感覚えることもあるかもしれないが、この辺は使っていくうちに解消するだろう。

 ディスプレーを開くとキーボードに適度な傾斜がつく、ドロップダウン式ヒンジデザインを採用しているのも特長で、手を自然に置いて、タイピングを行なえる。

高輝度なバックライトを搭載する。暗いところでのタイピングをサポート

タッチパッドは幅10.5mm、奥行き6.5と大きめで、操作性は良好。キーは一部が小さく打ちづらいのが気になるが、慣れ次第だろう

ドロップダウン式ヒンジデザインを採用。ディスプレーを開くと同時にキーボードに適度な傾斜がつく

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