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第10世代のCore搭載で14万円台! 「ZEFT G08F」はスペックの“バランス感覚”がスゴイ

2020年06月27日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集● ASCII
提供: セブンアールジャパン

――今回もWi-Fi 6は標準搭載なんですね。

中嶋氏:はい。この価格でWi-Fi 6を標準搭載している点はなかなか魅力的なのではないでしょうか。Blutooth 5.0にも対応していますので、キーボードやマウス、ゲームパッドなどのワイヤレス機器もそのまま利用できます。

――最近はIntel側もAMD側もマザーボードに2.5GbE LANを搭載するマザーボードが多く見られます。今回、1Gbpsに留めた理由はなんでしょうか?

中嶋氏:2.5GbE LANは非常に気になるファクターだと思っています。ですが、現状、まだまだ1000BASE-Tが主流であることに加えて、2.5GbE対応ルーターを購入しても、その先のインターネット回線を2.5GbE LANを活かすために変更するのは、ハードルが高いのが実状ではないでしょうか。とくに、中高生や大学生の方でしたら、回線の契約はおいそれと変更できないと思います。Wi-Fi 6の実効スループットが1Gbpsを超えていますので、通信帯域が必要な方はそちらを利用していただければと思います。

ZEFT G08Fの背面の様子。Wi-Fi 6に対応したアンテナ端子が用意されている

西川氏:本製品のカスタマイズに同じASRockさんの「Z490 Phantom Gaming 4」や「Z490 PG Velocita」を用意していますので、どうしても2.5GbE LANが必要な方はそちらに変更していただければと思います。

――ASRockさんの現行世代のマザーボードは、かなりサウンド周りに力を入れている印象です。それは、H470 Phantom Gaming 4でも変わりませんか?

原口氏:はい、H470 Phantom Gaming 4では、サウンドコーデックにRealtek製のALC1200を採用し、高音質を実現しています。さらに、サウンドユーティリティーにNahimic Audioを用意しています。このNahimic Audioを用いれば、FPSやTPSで足音を鮮明にしたり、音の位置情報を視覚的に表したりすることが可能です。

 さらに、ゲームをプレイする際に、ボイスチャットを利用されるユーザーさんは多いと思いますが、その際にCPUクーラーやGPUクーラーといったファンの音をカットして話し声を聴きやすくもできます。

――Define 7 Compactは3パターンのサイドパネルが用意されていますが、御社はどのサイドパネルを選んでいるのでしょうか?

西川氏:Define 7 Compactのサイドパネルは強化ガラスを用いたもの、スモークが入ったもの、窓のないスチール製のものの3パターンが用意されていますが、弊社では窓のないタイプを採用しています。その理由ですが、以前に弊社でFractalさんとコラボを行ない、Define 7採用PCを発売しましたが、そちらは強化ガラスを用いた内部が見えるタイプでした。これは、Define 7のサイズがある程度大きく、内部が見える“見栄え”を考慮したためです。ですが、サイズがコンパクトになったDefine 7 Compactでは、その見栄えよりも静音性を重要視し、スチール製のサイドパネルを選択しています。

サイドパネルの内側には吸音材が貼付されている

サイドパネルを外して内部を確認したところ。CPUクーラーの虎徹 MarkIIの存在感が大きい

――なるほど、静音性を高めるためのチョイスなのですね。

中嶋氏:はい。もちろん、それだけではなくARGBで内部を光らせようとなるとコストがかさみますし、何よりFractalさんのDefine 7 Compactは、LEDを煌びやかに光らせるというよりは、何も光らせない落ち着いたイメージのケースだと思います。そういった意味でも、マザーボードのH470 Phantom Gaming 4は煌びやかなLEDを搭載しておらず、そのイメージに即したものとも言えます。

――Define 7採用モデルでは、2種類の天板が用意されていましたが、それは今回も変わらずですか?

中嶋氏:はい。出荷時の状態は、静音性に優れたスチール製の天板ですが、吸気孔のスリットを備えた天板も同梱しています。ですので、ケース内部の冷却効果を高めたいのであれば、そちらに換装していただければと思います。ですが、静音性を重視されるのであれば、出荷時状態のスチール製の天板をそのままお使いいただいたほうがいいですね。

――Define 7 CompactもDefine 7と同様に組み立てやすいケースのように見えますが、実際に組み立てを行なったスタッフから何かそういった声はありましたか?

西川氏:Define 7 Compactは非常に癖のないケースですね。Define 7は、ケース内部のギミックが非常に多く、組み替えるにもいろいろ作業が必要だったのですが、Define 7 Compactはコンパクトにまとまっているため、組みやすさはこちらに分があると思います。ただ、5インチベイは用意されていないので、光学ドライブはUSBの外付けタイプを採用しています。

中嶋氏:これは、代理店のアスクさんから伺った話ですが、Define 7 CompactはDefine 7から最も価値の高い機能を厳選して設計されたケースだそうです。それにより省スペース化を実現していますが、上部のフレームワークは簡単に取り外しできるので、内部へのアクセスはかなり容易になっているそうです。さらに、冷却面での多数の機能強化もなされているというので、静音性だけでなく、使い勝手や冷却性能などもDefine 7 Compactはかなり秀でたケースと言えるでしょう。

西川氏によるとDefine 7 Compactはかなり組みやすいケースだという

天板にはヘッドフォン端子、マイク端子、それにUSB 2.0×2、USB 3.0×2が並ぶ

天板をスリットのあるタイプに変更した様子

前面には140mm角のファンを搭載

――BTOで簡易水冷クーラーも選べるのですか?

西川氏:はい。ケースのサイズ上、ラジエーターのサイズが240mmまでの簡易水冷クーラーを用意しています。ですので、より高い静音性が必要な方や、将来的により上位のCPUへのアップグレードを予定している方などは、そちらを選択していただければと思います。

――ZEFT G08Fは今回だけの特別モデルという扱いですか?それともスタンダートなモデルとして販売していくご予定ですか?

中嶋氏:今後増える可能性もあるのですが、現時点の弊社のラインアップでは、H470チップセットのマザーボードはH470 Phantom Gaming 4で、広い層をカバーできると思っています。それよりハイエンドな層は、H470ではなくZ490搭載マザーボードになってくるのかなと。チップセットのH470は短命で終わらないと聞いていますので、第10世代のCore i5-10500と合わせて長く売っていきたいなと考えています。


 デスクトップ向け第10世代CoreプロセッサーというとCore i9-10900Kなどを搭載した上位モデルに注目が集まったが、10万円台前半のように手が届きやすい範囲で第10世代Coreプロセッサーを利用したいと考えるユーザーは少なくないはずだ。そういったユーザーにとって、このZEFT G08Fは、かなり魅力的なPCではないだろうか。

 実際に、価格を知らされたときには筆者はかなり安いと感じており、それに共感するユーザーも多いはずだ。このZEFT G08Fをベースに、パソコンショップSEVENの柔軟性に富んだカスタマイズで、費用対効果に優れる自分なりのPCを組み上げてみてもおもしろいのではないだろうか。

(提供:セブンアールジャパン)

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