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ULTRA PLUS「PTFGLB-27W」はゲームから在宅勤務までこなす

144Hz&WQHDゲーミングディスプレーが機能満載で5万円台

2020年06月30日 11時00分更新

144Hz駆動かつゲームプレイを助ける機能を多数搭載

 担当編集から送られてきたのは、プリンストンのゲーミングブランド「ULTRA PLUS」のゲーミング向けディスプレー「PTFGLB」シリーズの27型「PTFGLB-27W」だった。まずはその概要から解説していこう。

 設置してみてまず目を惹くのは本体の発光具合だ。「ゲーミング向け」というだけあってか、液晶背面にはLEDライトが仕込まれていて、画面表示時に発光する。もちろんディスプレーを見ている本人はその光を視認することはできないのだが、それはそれ。発光パターンは5種類から選択できる。ほかにも、本体下部から机上へULTRA PLUSのロゴを投影する機能も搭載している。

「PTFGLB-27W」を自机に設置する筆者。外箱のサイズの割に本体は意外なほどコンパクトであり、筆者の机上にもしっくりくる大きさ

 27インチの液晶パネルには最大コントラスト比2000万:1の「アンチグレアVAパネル」を採用。黒色が引き締まることで暗所の表現に優れている。また色域も広く、DCI-P3カバー率93%以上、sRGBカバー率99%以上を誇り、ゲームはもちろん動画鑑賞でも美麗な映像を体感できる。視野角も水平178度/垂直178度と広く、外光の反射を抑えられるアンチグレア処理が施されているため執筆もゲームも非常に捗る。

 解像度はWQHD(2560×1440ドット)。Webブラウザーを開いて調べ物をしながら執筆するのに便利だし、今後はテレビ会議アプリをほぼ常時立ち上げておくことになりそうなので、普段使いのディスプレーの画面は広いに越したことはない。

 接続インターフェイスは映像系としてDisplayPort×1、HDMI×2、音声系に3.5mmオーディオジャック×1、そしてUSB 3.0×2、USB 3.0(アップストリーム)×1を搭載する。パソコンとUSB 3.0アップストリームポートをUSBケーブルで接続することで、USB 3.0のダウンストリームポート2つをUSBハブとして使用できる。接続する製品の仕様にもよるが、テレビ会議に使うWebカメラやLEDライトといった、手元に置いておきたい小物USBデバイスのケーブル取り回しが楽になる。

「PTFGLB-27W」の接続端子部。DisplayPort×1、HDMI×2、3.5mmオーディオジャック×1、USB 3.0×2、USB 3.0(アップストリーム)×1を搭載

付属スタンドはスチール製で安定性が高い。垂直方向に最大で80mmの調整が可能だ

背面のスリット部分が点灯、明滅。ディスプレー背面からの視線もクギヅケだ

本体の真下に投映される「ULTRA PLUS」のロゴ。ディスプレー前面から目にしたとき、使用ブランドがすぐ伝わる

 「144Hzリフレッシュレート対応」なのもゲーマーとしてはうれしいところだ。一般的な60Hzリフレッシュレートよりも滑らかな画面描画が可能なので、1レートの判断が運命を分けかねないFPSや流行りのバトロワ系のプレイでも有用だ。

144Hzリフレッシュレートに対応。60fps超えのスペックを持ったゲームなら滑らかな画面表示を味わえる

 応答速度を引き上げる「オーバードライブ機能」も搭載し、有効にすることで応答速度を最大4.6msにまで引き上げる。さらに、高リフレッシュレート状態でフレームとフレームの間に黒画面を挿入することで残像を軽減する「Blur Free機能」や、明暗差が激しいシーンにおいて影のような暗い部分の視認性を向上させる「Dark Field Brightening機能」など、ゲームプレイを限りなくストレスレスに近い状態で楽しめる機能を数多く搭載している。

「オーバードライブ機能」のイメージ図。残像が軽減され、クッキリハッキリしたゲーム画像でプレイできる

対応解像度とリフレッシュレート一覧。WQHD表示で高リフレッシュレートを利用する場合はHDMI 2.0への接続が必須。複数台のデバイスを同時接続する場合には注意したい

「Dark Field Brightening機能」のイメージ図。明暗差の激しいシーンにて暗がりが見えやすくなる。後述するがホラーゲーなどで有利

 ほかにも、有害とされるブルーライトを軽減する「ブルーライトリデューサー機能」、液晶バックライトのちらつきを低減する「フリッカー削減機能」を搭載し、疲れ目などユーザーの健康面にも配慮されている。長時間目にするディスプレーなだけに、目に優しいのはありがたいものだ。

 本格PCゲーマー向け機能としては「Adaptive-Sync」対応も見逃せない。「Radeon FreeSync対応」のグラフィックボードを利用しているユーザーなら、周期ズレによる「ティアリング(画像の乱れ)」と「スタッタリング(カクツキ)」の発生を低減させることが可能だ。

 さらに「HDR信号入力」にも対応。対応するゲームの画質が美麗になるのはもちろんだが、筆者としては写真や動画の編集作業が捗ることに期待している。HDRに対応する動画配信サービスもあるので、自粛期間中にすっかり習慣となったネット配信動画の鑑賞にも適しているだろう。

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