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ドン・キホーテの激安UMPC「NANOTE」は本当に使えないのか用途別に検証した

2020年06月18日 12時00分更新

【検証 その4】電子書籍リーダーPCとして運用する

 7型のディスプレーということで、電子書籍端末として使うのはどうだろうか。Windows版のKindleをダウンロードしてチェックした。ソフトの動作自体は問題なし。使用中ファンが回ったり端末が熱くなったりということもない。

Windows用のKindleアプリをインストール

 NANOTEはヒンジ部分が360度回転して、タブレットモードで使用できるのが◎。縦持ちすれば電子書籍端末としてはちょうどいい画面サイズだ。またタブレットモードではキーボードも無効となり、キーボードを押し込みながら握っても問題なし。

タブレットスタイルで縦持ちにしてサクサク読める

マンガの閲覧も問題なし

 データをダウンロードしておけば、画面のスクロールなどもスムーズなので、活字だけでなくマンガも問題なく読める。ただしネックとなるのはストレージ容量。全体で64GBしかないので、読みたい本だけダウンロードして、不要なのは消すといった細かな管理が必要だ。

【検証 その5】Android端末として使いつぶす

 PC用のKindleをインストールして問題なく使用はできたものの、インターフェースがPC向けに作られているので、ソフト自体の操作性はイマイチ。それならば、Android端末として使い、Androidアプリを動かしたらどうかテストしてみた。

「NoxPlayer 6」をインストール

 使用したのはWindows上でAndroidを動作させる「NoxPlayer 6」。こちらも結論を先に書くと、かなり厳しい。NoxPlayer 6を起動したらアイドル状態でもCPU使用率が50%越えてしまった。さらにアプリを使おうとするとかなりモッサリで、スマートフォンのなどのサクサクさになれていると、非常にストレスがたまる。

NoxPlayer 6を起動したアイドル状態でもかなりCPU使用率が高い

YouTubeアプリをインストールして再生してみたが、コマ落ちしてダメ

縦横のローテーションも挙動がおかしいケースもあった

 Windowsの上でAndroidを動作させているので、当然といえば当然だが、素直にWindowsだけを動かすほうが良さそうだ。

【検証まとめ】思ったよりは使えるが
メインマシンにはならない

 以上がいくつかの用途で実際に使ってみた結果だ。印象としては「思ったよりは使える」というレベル。現在、パソコンやスマホのハイエンドモデルを使っているユーザーは非常にストレスがたまりそうだが、用途を絞って動作するソフトを厳選すれば、まったく使えないというわけでもない。パソコンに関しての知識があり「この程度」という前提が解っていれば、価格相応に楽しめるモデルだった。

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