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昔懐かし“脱出ゲーム”がVRで臨場感たっぷりに楽しめる「Abode 2」

2020年06月21日 13時00分更新

 HTCが提供している「VIVEPORTインフィニティ」は、定額料金でVRコンテンツが遊び放題になるVRサブスクリプションサービスだ。月額1500円、年額プランだと、1か月あたり1000円で利用できる。

 そんなVIVEPORTインフィニティのVRコンテンツを紹介する本連載、第4回となる今回は、2020年1月にリリースされたVRパズルゲーム「Abode 2」を紹介する。昔懐かしいウェブブラウザーで遊べる脱出ゲームを、そのままVR化した雰囲気の作品だ。

 本作は、その名の通り「Abode」(※2016年発売)の続編。近未来の世界を舞台に、アール・デコ風のオシャレなアパートで、第8地区(District 8)の電力を復旧させるために様々な謎を解いていく。プレイヤーには、探索中にアイテムやギミックを見落とさない注意力と、“問題”の正解を導き出す頭脳が要求される。

 謎解きの答えについてはネタバレになってしまうので、ここで深く述べるのは控えるが、難易度に関しては手ごたえを感じた。定番のパスコード探しから、部屋中に散らばる天体模型を集めていく……という一風変わったものまで、謎解き自体のバリエーションも豊か。脱出ゲーム好きな人ならば間違いなく楽しめるだろう。

 本作は記事執筆時点(2020年5月)では日本語には対応していないが、謎解きのほとんどは英語が分からなくても解くことが可能だ。

 プレイ中、プレイヤーを補助してくれるドローンも「Abode 2」を特徴づける要素のひとつ。アイテムボックス兼アドバイザーといった存在で、彼(男性ボイスでしゃべる)には、謎解きに必要だが今すぐは使わないアイテムを預けることや、次にやることが分からなくなった場合に助言を聞くことができる。

 先述の通り、日本語未対応なのでアドバイスは英語音声だが、筆者が確認した限りでは、極端に難しい英単語は使用されていなかった。字幕も表示されるので、どうしても詰まって進行できなくなった場合などに活用してほしい。

 筆者が本作をプレイ中、唯一気になったのが操作感だ。多くのVRゲームでは、何かオブジェクトを掴む際にグリップ部分にある中指ボタンを使用するが、「Abode 2」は人差し指トリガーで物体を掴み取るシステムになっている。

 また、遠くからでもオブジェクトを引き寄せられる、いわゆる“フォースキャッチ”機能も未実装だ。筆者は謎解きに集中するあまり、アイテムを適当な場所に放置してしまい、室内を探し回った挙句、床の隅で発見するということがしばしばあった。これからプレイする人には、ドローンにアイテムを持たせるか、すぐ見つけられる場所にアイテムを置くことをオススメする。

 操作にやや慣れは必要だが、「Abode 2」は脱出ゲームやパズルが好きならば、“ハマる”だろう良作だ。総プレイ時間は、筆者の場合は1時間30分程度だった。頭の体操や知的なチャレンジを求めている人は、是非本作をプレイしてみてほしい。

 なお、「Abode 2」の価格はVIVEPORTでは1520円。VIVEPORTインフィニティに登録すれば、定額で本作を含めたVRコンテンツが遊び放題になる。詳細はこちらから。

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