パナソニックは6月16日、フルサイズ・ミラーレスカメラ「LUMIX S」シリーズ用の新しい標準ズームレンズ、「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 (S-R2060)」を発表した。7月22日発売で、メーカー希望小売価格は税込み8万1400円となっている。
20mmスタートの「標準」ズーム?
明るさを抑えて350グラムを実現
15センチでのマクロ撮影も可能
パナソニックの「Sシリーズ」は、ライカ、シグマとともに共通の「Lマウント」を採用したフルサイズ・ミラーレスカメラで、シグマからは15本、ライカからはフルサイズ用としては単焦点5本、ズーム3本が発表されている。
パナソニックは6本のレンズを発売しており、標準ズームとしては、マクロとOISを搭載した「24-105mm F4」、PROシリーズの「24-70mm F2.8 S Pro」に続く3本目のレンズとなる。
最大の特徴は超広角20mmから始まる焦点距離と、350グラムという軽量化だ。20mmからなのに広角ズームではなく、標準ズームと呼ぶのは、望遠端が60mmのためだろうが、かなり面白い絵が撮れそうである。
レンズ構成は非球面2枚、UHR1枚、ED3枚を含む9群11枚で、高い光学性能を誇る。絞りは9枚羽根の円形虹彩絞りで口径食の少ないなめらかなボケ味を持つ。
防塵防滴で耐低温は-10度まで、フッ素コーティングもあり、堅牢性も高い。
最短撮影距離は20mmから26mmまでが15センチ、60ミリでは40センチで、26mm時に最大撮影倍率は0.43倍となり、マクロ撮影が可能である。24-105mmのマクロでは最接近30センチで最大倍率0.5倍なので、それに近い倍率まで15センチの距離で接写ができることになる。26mmでの広角マクロ撮影も面白そうだ。
サイズは直径が77.4ミリで長さはマウント基準面まで87.2ミリと小型で、重量は350グラムと軽量である。ちなみに、24-105mmは680グラムだったので約半分、これまでの最軽量だった超広角ズームの16-35mmF4は500グラムだったので、70%の重さである。
我々おじさんに必要なお散歩レンズがやっと出てくれたのでうれしいのだが、珍しい20-60mmという焦点距離をどう使いこなすか試される。そして、このレンズと70-200mmの2本で10倍の画角がほぼカバーできることにもなる。新しいレンズといっしょに、写真撮りに出かけましょう…
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