SSD×4+10GbE=爆速という破壊力
SSD×4基+10GbE搭載のNASの実力はどのくらいのものか「CrystalDiskMark 7.0.0」を使って計測してみた。Windowsマシンでネットワークドライブとしてマウントして実行。QNAP製の10GBASE-TのLANカードとスイッチングHubを利用してNASと接続している。
結果はシーケンシャルリードが800MB/秒オーバー、シーケンシャルライトが1050MB/秒オーバーだった。また、RAWファイル65枚(1.52GB)をPCからNASへコピーは約3.7秒、その逆は約4秒。7.47GBの動画をPCからNASへコピーした場合は、約15.6秒。その逆は約11.6秒となった。なお、計測は手動でストップウォッチを使用し、3回実行した平均値である。
ほぼローカルでファイルをやりとりしているような感覚で、社内LANが10GbEの環境なら非常に快適で、このスピードはHDDでは不可能の世界。さらにWANの回線も10Gbなら、テレワークでも非常に効果的だろう。たとえ、1Gb回線でもフルスピードでアクセスできるし、NAS側としては余裕が生まれるため負荷も低減される。こうした環境を構築・整備するだけでも生産性が大幅にアップするはずだ。
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今回紹介した「AXELBOX AXEL-473/4TB」は税別29万9000円。クラウドサービスを利用するより初期投資はかかってしまうものの、ファイル管理のしやすさやファイルストレージ機能だけでなく、バックアップや同期、ウェブサーバーなど、こんな小さなボディーの製品が、ラックにマウントされたちょっとしたサーバーの機能を実現してくれる。ベイ数とSSDの容量の組み合わせは、全部で9通り。予算と用途に合わせてチョイスしたい。
また、令和元年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業による「IT導入補助金 特別枠(C類型)」は、今年末まで募集をしている。補助金をもらうためには一定の条件を満たす必要があるが、こういった補助金を活用することで、初期導入コストを抑えられるかもしれない。
アクセス速度が速いということで、本製品はアクティブなデータを置く場所として活用し、別途大容量HDDを利用したNASも導入してアクセスの少ないデータはそちらへ保存という使い方も考えられる。また、本製品にはUSB端子がたくさん用意されているので、外付けドライブをつけて過去のデータはそちらへ逃がすという使い方もできる。OSだけでなく機能面も拡張性があるのでさまざまなケースに対応できるだろう。
QTSのおかげで、ネットワーク管理者がいないような小規模事業者でも扱えるのも本製品の特徴の1つ。テレワーク時代を乗り切るマストアイテムとしてSSD NAS「AXELBOX」を導入し、働き方改革を2歩も3歩も進めたい。
(提供:テックウインド)
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